終了した展覧会・イベントです
[画像: 舟越桂《水に映る月蝕》2003年 作家蔵 写真提供:西村画廊]

「空間に線を引く - 彫刻とデッサン展 - 」

平塚市美術館
終了しました
彫刻家は素材に働きかけ、何もない空間に作品を表します。彫刻を制作するにあたり、自身のイメージを定着させるためデッサンを描く場合があります。彼らが描いたデッサンは魅力に富んでおり、画家のデッサンにはない美しさがあります。この美しさはどこから来るのでしょうか。おおむね画家の絵は、三次元を二次元で表現します。一方、彫刻家のデッサンは二次元から三次元を目指します。対象が空間にどのように働きかけるかということが、常に彫刻家の念頭にあるからです。紙面は空間であり、いわば空間に線を引く感性です。これらの線は、対象の存在感、ものの粗密を表現しているように見えます。これを可能としているのは彫刻家の「手」(触覚)です。彫刻家にとって、まず重要なのは触覚です。彫刻は視覚以前に触覚にうったえかける芸術です。彫刻家は触覚に導かれて作品を手がけます。彼らの手は描く以前に「触れる手」なのです。このような手によって描かれたデッサンはおのずと画家によるものとは異なります。彫刻家は空間から対象をすくい出すかのように描きます。描くことがすなわち触れることであり、視覚と触覚の連動があります。これが彫刻家のデッサンの特異な点です。そこには、画家のデッサンにはない様々な要素が見出せることでしょう。本展はプロローグとして橋本平八から始め、具象、抽象の現代彫刻家19人のデッサンと、それに関連する彫刻を展示し、その魅力と創作の秘密に迫るものです。
[関連イベント]
1. 出品作家によるリレーギャラリートーク
日時: 4月20日(土) 15:00~16:30
場所: 展示室1 ※当日の混雑状況によって、場所がミュージアムホールに変更となる場合があります。
参加作家: 戸谷成雄、舟越桂、多和圭三、大森博之、青木野枝、三沢厚彦、棚田康司、長谷川さち
2. ギャラリートーク 
(1)江尻潔氏(足利市立美術館次長)VS土方明司(当館館長代理)
日時: 5月3日(金・祝) 14:00~15:00
場所: 展示室1
※申込不要、要観覧券
(2)三沢厚彦氏(彫刻家)VS土方明司(当館館長代理)
日時: 6月2日(日) 14:00~15:00
場所: 展示室1
※申込不要、要観覧券
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2019年4月20日(土)〜2019年6月9日(日)

開館情報

時間
9:3017:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 400円、大学生・高校生 200円
展覧会URLhttp://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/page14_00140.html
会場平塚市美術館
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
住所〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
アクセスJR東海道線平塚駅北口より徒歩約20分、JR平塚駅北口より神奈川中央交通バス「美術館入り口」下車、小田急小田原線伊勢柄駅南口より神奈川中央交通バス「美術館入り口」下車
電話番号0463-35-2111
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します