終了した展覧会・イベントです

「VCBG -バーチャルキャラクターズバトルグラウンド-」展

新宿眼科画廊
終了しました

アーティスト

今井新、かなみとも、ク渦群、パルコキノシタ、藤城嘘、やとうはるか
インターネット上の仮想空間で個人が現実とは異なるキャラクターを演じること、バーチャルキャラクター受肉と呼ばれる行為が、かつて無いほどの流行を見せている。様式の異なるキャラクター受肉者同士が世界線を超えて互いのフォロワーになるコミュニケーションが巨大なムーブメントとしてネット世界に急速に波及したのだ。元々ネットユーザーは、現実の名称とは異なるハンドルネームを自己に付与することによって、別人格のロールプレイを課せられていたのだが、そこからさらにバーチャルキャラクター受肉という過程により、現実の自分、ネットの自分、キャラクターとしての自分という、幾重にも複雑な人格が個人の中に芽生えることとなった。キャラクター受肉は過去のムーブメントの只の反復だと言う批判的意見も散見されるが、キャラクターが人と人の交流の手段として、ここまでも深くネットコミュニティに入り込み、さらには"ガチ恋"という、今までの一方的なキャラクターへの疑似恋愛を超えた、相互的な疑似恋愛のロールプレイという、よりディープな現象を生み出したことは、初音ミク流行以来の、キャラクターコミュニティの大きな革新といえるだろう。キャラクター受肉コミュニケーションは、劇場と観客の垣根を無くし、互いがフォロワーとなり、互いを応援しあう、「優しい世界」と呼ばれる独特なコミュニティを創造した。だが、その「優しい世界」には闇の部分も存在する。永遠と人間がキャラクターであり続けるということは、本来の自己との矛盾との戦いでもある。自己認知と他者からの認知の錯誤が少しずつ蓄積していった時、キャラクターと受肉者の人格は時に混乱、破綻を来たし、大きな落胆や苦悩をキャラクター受肉者とそのフォロワーに与える結果となることもある。そして、この苦悩を本ムーブメント以前から背負い続けている者たちがいる。それはキャラクターを主題とするアーティスト達である。アーティスト自身も、アーティストを演じるキャラクターであり、その母でもあり、莫大な時間をキャラクターと向き合い続けている。事象、心証のキャラクター化・作品化、パフォーマンス、作家自身のステイトメント表明という行為。アーティストはアーティストであり続ける限り、永遠のキャラクター化を課せられているのだ。彼ら彼女らはキャラクター受肉者達の源流とも言えるし、キャラクター受肉ムーブメントを俯瞰出来うる存在のはずだ。そこで、キャラクターについて日々考察と創作を続けている実力派アーティスト達に集まってもらい、キャラクターの供給過多とも言える現代の、バトルグラウンドの縮図をリアルワールドに展開してみたいと思う。そしてアーティスト達がこの混沌とした戦場の導き手となるのである。
会場: スペースO

スケジュール

2019年2月8日(金)〜2019年2月20日(水)

開館情報

時間
12:0020:00
水曜日は17:00まで
休館日
木曜日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.gankagarou.com/s201902vcbg?utm_campaign=05e581cb-dc20-4b71-8828-8827932e8c8f&utm_source=so
会場新宿眼科画廊
http://www.gankagarou.com
住所〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11 タナカビル101
アクセス東京メトロ副都心線・丸ノ内線・都営新宿線新宿三丁目駅C7出口より徒歩6分、東京メトロ副都心線・都営大江戸線東新宿駅A1出口より徒歩6分、JR新宿駅中央東口より徒歩10分
電話番号03-5285-8822
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