「イメージの洞窟 意識の源を探る」

東京都写真美術館

poster for 「イメージの洞窟 意識の源を探る」
[画像: フィオナ・タン 《近い将来からのたより》 2003年 ヴィデオ・プロジェクション(9分30秒) 作家蔵 ©Fiona Tan, courtesy of Wako Works of Art]

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わたしたちは普段、主に視覚から情報を得ていると言われています。その視覚的情報を元に、個々人が“イメージ”を作り出し、重ねながら、ものごとを考えていきます。わたしたちの認識のベースには、複雑にからみ合い、洞窟のように入り組んだイメージが存在しています。しかしその実、同じ光景を見ても感じとることは人によって異なり、同じ写真や映像を見ても、異なる感覚をおぼえます。本展覧会は、洞窟をモチーフや暗喩にした写真や動画の作品から、イメージや認識の作られ方を再考しようとするものです。 展示作品は多岐にわたります。"photography" という言葉を考案した19世紀の科学者で写真発明者でもあるジョン・ハーシェルが、目の前の光景をそのまま写し取って伝えたいという欲望を具現化したカメラ・ルシーダによる洞窟のスケッチ。沖縄のガマ(洞窟)を現代の技術とオリジナルの手作業を融合させて視覚化し、歴史と自らのアイデンティティを重ね合わせるように制作したオサム・ジェームス・中川のインスタレーション。わたしたちの身体や存在そのものが洞窟のような存在であることを想起させる北野謙の乳児の初公開・新作フォトグラム。志賀理江子が直接的に私は誰なのかと問いかける近作。洞窟の湾(いりえ)から始まる古いニュース動画を紡いで未来を予言するようなフィオナ・タンの映像作品。そしてわたしたちのイメージが洞窟のように複雑に構成されていることを再考させられるゲルハルト・リヒターの近作群。「洞窟」というモチーフには私たちの意識の源を探るうえで、思いがけない射程があります。哲学者プラトンによる「洞窟」は、イメージの認識に潜む「虚像と実在」という根源的問題を示唆しています。宗教学者ミルチャ・エリアーデは、自己を根源的に体験しなおし、外界と関わりなおす準備をするための場として、体験的洞窟があると指摘しました。洞窟という切り口から、現実と写真、歴史・社会と身体・存在をとらえなおし、現代から未来へつなぐ「像・イメージ」をぜひご高覧ください。
[関連イベント]
1. アーティストトーク
日時: 10月1日(火) 14:00~16:00
会場: 1 階スタジオ
定員: 50名 先着順
ゲスト: 北野謙、オサム・ジェームス・中川
2. 音と見る洞窟
日時: 10月5日(土) 18:15~20:15
出演: オサム・ジェームス・中川(出品作家)
音楽: フェデリコ・アゴスティーニ(ヴァイオリニスト)
会場: 2階展示室 
対象: 中学生以上
定員: 50名 事前申込み制 応募多数の場合は抽選
参加費: 3,000円(展覧会チケットを含む)
3. 北野謙〈未来の他者〉プロジェクト
日時: 11月4日(月・振休) 10:30~14:30(共同制作)、11月16日(土) 13:00~18:00(ビューイング)
講師: 北野謙(出品作家)
会場: 1階スタジオ
対象: 生後2~8ヶ月の乳児と保護者の2人1組
定員: 10組 事前申込み制 応募多数の場合は抽選
参加費: 無料
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

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スケジュール

2019年10月01日 ~ 2019年11月24日

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