鈴木久雄 「雲雲 - 木版原画と彫刻 - 」

ギャラリーモモ 両国

poster for 鈴木久雄 「雲雲 - 木版原画と彫刻 - 」
[画像: 鈴木久雄| Hisao Suzuki “ 巻積雲 1 / Cirrocumulus 1” 2019 Pen on paper 29.7 x 42.0cm ©Hisao Suzuki]

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鈴木久雄は 1946年静岡県生まれ。1970年武蔵野美術大学卒業後、1971年ユーゴスラビア国際彫刻シンポジウム(石彫、現スロベニア・ ポルトローゼ市) に参加、1972年には北イタリアのフェリオーロ石切り場にて制作等、石彫家として作家活動を始め、現代日本彫刻展(宇部)やヘンリー・ムア大賞展(美ヶ原高原美術館)など1970~80 年代の野外展において発表し、優秀賞を受賞しました。その後鉄やステンレス鋼の鍛造と溶接による彫刻へと展開し、2007年にはステンレス鋼の鍛造・溶接による彫刻『距離・Irish Sky』により第35回中原悌二郎賞を受賞。作品は東京国立近代美術館、大原美術館ほか多くの美術館に収蔵されています。鈴木の彫刻は、石や鉄やステンレス鋼といった素材の物質性とその加工過程における素材の変質や風化といった自然の条件を取り込みながら、「距離と空間」、「物の実寸」、「時間」に焦点をあて、前回の当ギャラリーでの展示では制作時間を含む「速度」という一見スタティックな彫刻とは両立し難い要素に焦点をあて、「人型速度Shape-type Velocity」というタイトルで、彫刻領域の根源的な可能性を探る視点に立って制作をして来ました。今展では立体として捉えどころのない「雲」をモチーフに、立体として生成させる前段階の素描を展示し、その答えの一つとして、 美術書の古紙を重ね合わせて立体を形成し、彫刻作品として提示します。彫刻家に於ける素描は、作家自身が語っているように立体を制作する図面という要素を持ち、平面作品としての絵画のドローイングとは全く違った意識と要素を持って描き出されたもので、その繋がりを興味深く見ることができます。しかも時にはそうしたドローイングが、その意図を超えて絵画性を持った作品として生まれることがあり、そうした点でも興味は尽きません。今回鈴木は雲というモチーフを得て、可塑性や軽さという点で最も近い紙という素材を選択し、掴みどころのないものを掴むことに挑戦しています。石や鉄など比較的固くて重量感のある素材を用いながら重量感を感じさせない作品も見られ、そうした感性が紙という作品にも生かされています。年齢を重ねつつもやまない探求心は変わらず、未知への挑戦を続ける展示をご高覧いただければ さいわいです。​

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スケジュール

2019年12月14日 ~ 2020年01月18日

オープニングパーティー 2019年12月14日18:00 から 20:00 まで

アーティスト

鈴木久雄

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