「放散虫(ほうさんちゅう) - 小さな ふしぎな 生き物の形 - 」展

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poster for 「放散虫(ほうさんちゅう) - 小さな ふしぎな 生き物の形 - 」展
[画像: 電子顕微鏡で撮影した放散虫の骨格 (海底の石から取り出した化石) 写真提供:松岡篤(新潟大学)]

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海をプカプカとただよう生きもの「プランクトン」。そのなかに「放散虫」という生物がいます。全長は最大でも数ミリほどと小さく、単細胞の原生生物ですが、複雑で美しく、多様性があり、目を引くふしぎな形の「骨格」をもちます。また、我々ヒトをふくむ脊椎動物や一部の無脊椎動物の骨格は主な成分がリン酸カルシウムなのに対し、放散虫の骨格は、石英やガラス製品と同じ物質の二酸化ケイ素(SiO2)でできています。なぜこのような骨格をもつに至ったのか、進化のふしぎを感じざるを得ません。放散虫は、5億年前の地層からも化石が見つかっていて、地質時代を含めると1万種以上にもなります。まだ学名がついていないものも多くいます。この多様性も魅力で、これからの研究がたいへん期待されています。その形は昔から人々の心を引きつけてきました。ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケル(1834~1919年)の描いた詳細なスケッチは有名で、今年はヘッケル没後100年にあたり、世界初※の写真絵本『ほうさんちゅう ちいさな ふしぎな 生きものの かたち』も刊行される、放散虫にとって記念すべき年でもあります。本展の見どころは、この驚くべき放散虫の骨格を、研究用に「電子顕微鏡」で撮影した写真です。骨格は1ミリにも満たない大きさですが、拡大することで肉眼では知り得ない世界が広がります。美しい大伸ばし写真プリントで、その「造形美」をあますところなく観賞できることでしょう。この写真は、1993年に潜水艇「しんかい6500」が、深度6000メートルを超える海底から持ち帰った石より取り出した化石で、中生代白亜紀のものです。状態がたいへんよい、世界的にも貴重な資料です。放散虫をテーマにした写真展は、世界初※となります。会場での体験イベントとして、生きている放散虫の映像を見たり、放散虫の立体模型に触れたり、骨格を顕微鏡で観察・スマートフォンで撮影することができます。また、小・中学生向けに配布する書き込み式リーフレット「放散虫~生物がつくる形のふしぎ」を読めば、展示内容への理解が深まり、自由研究にも役立つと考えます。さらに、子どもから大人まで楽しめる「切り紙で放散虫」の作り方リーフレットも配布いたします。様々な角度から、放散虫の世界を体感いただける展示です。会期中には、放散虫研究の第一人者、新潟大学教授・松岡篤先生による進化や飼育実験にまつわるお話、放散虫の世界に詳しい造形作家・横山隼氏による生物の形と造形についてのお話など、トークイベントも開催いたします。放散虫は、現在も世界中の海、もちろん身近な日本の海にもたくさんいます。こんな生きものがくらす世界がすぐ近くにあるという驚きを多くの方に知っていただき、自然がつくりあげた形やデザインの美しさを堪能していただくとともに、電子顕微鏡という技術にも触れて科学のおもしろさにときめいてもらえたらと願います。子どもたち一人ひとりが、この写真展から受けた衝撃は、生命の神秘、進化のふしぎに心を向けるきっかけとなるでしょう。※ 2019年 新潟大学 形の科学研究センター 松岡篤教授 調査による
[関連イベント]
トークイベント
①放散虫研究者・松岡篤先生のお話「科学者と考えよう-生物が作るふしぎな形-」
日時: 8月10日(土)・11日(日) ※各日15:00~ (約40分)
②放散虫造形作家・横山隼氏のお話「生物の形と造形のおもしろさ」
日時: 8月9日(金)・11日(日)・13日(火)・15日(木)・17日(土)・19日(月)・21日(水)※各日13:00~ (約40分)
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

メディア

スケジュール

2019年08月09日 ~ 2019年08月22日

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