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「没後10年 井上ひさし展 ― 希望へ橋渡しする人」

世田谷文学館
終了しました

アーティスト

井上ひさし
井上ひさし(1934-2010)の紡ぎ出した劇作・小説・ことばから、私たちはどれほど日本語の豊かさを教えられたことでしょう。また、その明るく闊達な笑いを通して、どれほど多くの人生と世界をめぐる問題に気づかされたことでしょう。
井上ひさし最後の戯曲『組曲虐殺』(2009)は、プロレタリア作家・小林多喜二を描いた評伝劇であると同時に、活動家であった井上の父親の影も重ね、また後年、社会的発言も積極的に行った井上自身の強い想いが込められた作品です。
「絶望するには、いい人が多すぎる。希望を持つには、悪いやつが多すぎる。」という劇中の有名な多喜二のセリフがありますが、このあとに、実は次のことばが続きます。

絶望から希望へ橋渡しをする人がいないものだろうか……いや、いないことはない。

「橋渡しをする」その人こそ、井上ひさしだったのではないでしょうか。「絶望」的な状況の中でも、ほんの少しだけ上を向いてみようと思わせる、まさに「希望」へと誘う「やさしく、ふかく、おもしろい」井上ひさしのことばを、没後10年を経た今だからこそ私たちが求めていることを、本展をとおして、あらためて確かめていきたいと思います。
なお、本展は、短期間ではありますが世田谷にも暮らした井上ひさしを顕彰し、当館の開館25周年という記念の年に開催する待望の展覧会です。

会場: 世田谷文学館 2階展示室

スケジュール

2020年10月10日(土)〜2020年12月6日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
展示替期間・年末年始休館
入場料一般 800円、大学生・高校生・65歳以上 600円、中学生・小学生 300円、障害者手帳提示とその介護者1名 無料
会場世田谷文学館
http://www.setabun.or.jp/index.html
住所〒157-0062 東京都世田谷区南烏山1-10-10
アクセス京王線芦花公園駅南口より徒歩5分、小田急小田原線千歳船橋駅北口より京王バス(千歳烏山駅行き)「芦花恒春園」下車徒歩5分
電話番号03-5374-9111
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