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[画像: 井村一登 「tele portrait error」2024 | glass, aluminum, frame | 698 × 407 mm © Kazuto Imura, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY, photo by Yuki Kawanishi]

井村一登 「折衷案がもたらすNレンマ」

KANA KAWANISHI GALLERY
終了しました

アーティスト

井村一登
KANA KAWANISHI GALLERYは、2024年3月23日(土)より井村一登個展『折衷案がもたらすNレンマ』を開催いたします。

井村は2021年にアーティスト活動を開始して以降、類稀なる深度を持って「鏡」というモチーフを一貫して追求し続けるアーティスト。紀元前の遺跡から出土される黒曜石から、現代の光学機器や全国各地の素材に至るまで、鏡面にまつわるあらゆる要素を多面的にアプローチすることで、人類が古来より渇望してきた「自分は何者なのか」という問いがもたらす種々な諸問題を、網羅的に問い続けています。

KANA KAWANISHI GALLERYでの初個展となる本展では、「ガラスと鏡と写真の中間値的な何か」とでも呼べそうな、独自の表現を、初めて発表いたします。「ジレンマ(dilemma)」という言葉は、数字の2を表す接頭語である「di」が提示するとおり、2つの選択肢に迫られるなかで余儀なく抱えさせられる矛盾や難しさを示す言葉ですが、本展において井村は、人間社会が抱えてきた無数の主張、事実、可能性、選択肢、及び折衷案を抽出すべく、「Nレンマ」という造語を用いて展示へと昇華させます。

「自身の内面は自身のみが知り、自身の外見は他者にしか見えない。鏡像や写真は外見の再現 (re-presentation)の像であり、それ自体ではない。つまり内面、外見を双方向から知る存在がいない」とは井村自身の言葉ですが、世界中の日常生活に浸透し切っている「鏡」という存在は、改めてみつめてみると非常に原始的な問いかけを含んでいることに気付かされます。

自分は何者であるか。自身の内面は自分しか知ることができないというのに、自身の外面は他人にしか認知されないというジレンマ。根源的な欲求であると同時に、古来は極めて神秘的なものであったとされる「鏡」をモチーフに独自に掘り下げ、現代社会の複雑さに対峙する井村一登の新たな表現を、是非お見逃しなくご高覧ください​。

スケジュール

2024年3月23日(土)〜2024年4月20日(土)

開館情報

時間
13:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、日曜日、祝日

オープニングパーティー 2024年3月23日(土) 17:00 から 18:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttps://www.kanakawanishi.com/exhibition-047-kazuto-imura
会場KANA KAWANISHI GALLERY
http://www.kanakawanishi.com/
住所〒135-0021 東京都江東区白河4-7-6 白河和楽ビル 1F
アクセス東京メトロ半蔵門線清澄白河駅B2出口より徒歩9分、都営新宿線菊川駅A4出口より徒歩9分、都営大江戸線清澄白河駅A3出口より徒歩14分
電話番号03-5843-9128
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