混沌から踊り出る星たち 2006

今年で6回目/6年目を迎える京都造形芸術大学の<混沌から踊り出る星たち>展はユニークな試みだ。卒業制作展の「選抜展」の位置づけだと考えても良いだろうが、大学の卒業生で現在活躍するアーティストも招待し、ひとつの展覧会として企画されている。

poster for Stars Rising from the Chaos 2006

混沌から踊り出る星たち 2006

にある
スパイラルにて
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PA0_0180_150.jpg2004年からは芸術表現・アートプロデュース学科の在校生が企画・制作を行い、東京会場での巡回展も見ることができるようになった。

今年のゲストアーティストは「身につけるグラフィック」として独特の平面デザインを衣裳などに展開する中田泉と、日本画を現代の視点で描く山本太郎、クラブからメジャーシーンまで幅広い活動を行うミュージシャンのrei harakami。

スパイラルの気持ちよく吹きぬけたアトリウム空間には、山本太郎の大きな屏風型作品がどっしりと数点待ち構え、宙には中田泉のグラフィツクを纏ったモデルの姿が大きな懸垂幕となって浮いている。音を使った作品が少ないので、BGMとして流れているrei harakamiの音楽も嫌味がない。

選抜作品で印象に残ったのは、線画の描かれた透明な板をレイヤー状に重ねて、複雑な立体イメージをつくり出していた金田良や、無数の穴が網状にあけられた黒い紙をライティングしたインスタレーションで、できあがる影との複合イメージも効果的だった下森明香など。

大学周りの手厚いサポートがあるとはいえ、この手の企画としては完成度が高く独自性もあるので必見だ。

Makoto Hashimoto

Makoto Hashimoto. 1981年東京都生まれ。横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展にReading Room (BankART Studio NYK/2005年)、都市との対話(BankART Studio NYK/2007年)、The House「気配の部屋」(日本ホームズ住宅展示場/2008年)など。2006年11月より横浜ベイクォーター内 「ギャラリーBOX」の作品展示をP3 art and environmentの芹沢高志と共に企画・制作。また、TABの他にポータルサイト「AllAbout アート・美術展」 「REALTOKYO」、雑誌「BT/美術手帖」「ARTiT」「美術の窓」などでもアート関連記事を執筆している。 展覧会のお知らせや業務依頼はhashimoto[AT]diacity.netまでお気軽にどうぞ。 ≫ 他の記事

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