「for four hands」展

神谷幸江セレクションによる、ガブリエル・レスターとジョーダン・ウォルフソンによる2人展が初台のワコウ・ワークス・オブ・アートで開催されている。レスターとウォルフソンの映像作品、サウンド作品それぞれが組み合わされ2室で展開されるこの展覧会を神谷は、1台のピアノを共有して演奏を行う「四手(for four hands)連弾」になぞらえている。

poster for

「for four hands」展

にある
ワコウ・ワークス・オブ・アートにて
このイベントは終了しました。

30人がこれを見たいと思っています。
8人がこれをオススメしています。

一室では、チャップリンの映画『独裁者』を引用した無音の16ミリ映像による作品(ガブリエル・レスター《A Man of Action Returns》)がディスプレイに映されている。無言の手話となったメッセージを読み取ることは難しいが、画面の中の人物が淡々とアクションを続ける姿にはどこか引きつけられるものがある。そうしていると、背後ではオープンリールのテープレコーダーからマッチを擦る音が聞こえてくる(ジョーダン・ウォルフソン《Day》)。どちらの作品も、レトロな質感を用いながら我々の想像力を刺激する。別室では、ピアノの音に連動してたくさんの電球が点滅する派手な作品(ガブリエル・レスター《Music for Riots and Fights》)の傍らで、シンプルなドローイング作品と映像作品(ジョーダン・ウォルフソン)がひそやかに展開されている。

しっかりと4つに組んだ2人展もいいが、それぞれの個性を発揮しつつも、互いに必要以上に侵食することなく、絶妙のバランスで影響しあっている展示は気持ちがいい。私は恥ずかしながらピアノの「連弾」を実際に見たことはないけれども、キャプションに添えられたクレジットがCurated by Yukie Kamiyaではなく、Conducted by Yukie Kamiyaとなっていたのを見て、なるほどこのようなものなのかも知れないと思わせられる内容であった。

Interviews:Interview with Yukie Kamiya(English)
Interviews:Interview with Jordan Wolfson(English)

Makoto Hashimoto

Makoto Hashimoto. 1981年東京都生まれ。横浜国立大学マルチメディア文化課程卒業。ギャラリー勤務を経て、フリーのアートプロデューサーとして活動している。主な企画展にReading Room (BankART Studio NYK/2005年)、都市との対話(BankART Studio NYK/2007年)、The House「気配の部屋」(日本ホームズ住宅展示場/2008年)など。2006年11月より横浜ベイクォーター内 「ギャラリーBOX」の作品展示をP3 art and environmentの芹沢高志と共に企画・制作。また、TABの他にポータルサイト「AllAbout アート・美術展」 「REALTOKYO」、雑誌「BT/美術手帖」「ARTiT」「美術の窓」などでもアート関連記事を執筆している。 展覧会のお知らせや業務依頼はhashimoto[AT]diacity.netまでお気軽にどうぞ。 ≫ 他の記事

コメント

TABlogについて

東京のクリエイティブシーンに関するあらゆるディスカッションを活性化させるために、TABlogライター、 ビデオレポーターが展覧会レビュー、特集記事、インタビューなどをお届けしています。

Tシャツ・ショップ

TABlogのそれぞれの記事は著者個人の文責によるものであり、その雇用主、Tokyo Art Beat、NPO法人GADAGOの見解、意向を示すものではありません。

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2007) - About - Contact - Privacy - Terms of Use