ART@AGNES アグネスホテル アートフェア ファイナル

日本で初めてホテルを使ったアートフェアの最終回

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「ART@AGNES アグネスホテル アートフェア ファイナル」

市ヶ谷、神楽坂エリアにある
アグネスホテルアンドアパートメントにて
このイベントは終了しました。 - (2009-01-10 - 2009-01-11)

In フォトレポート by yumisong 2009-01-13

エントランスでは、青木野衣の作品が出迎えてくれました!

ART@AGNESは5回目の2009年、フィナーレを迎えました。長期滞在型のホテルを使ってのアートフェアは日本では珍しく、クオリティの高い現代美術のギャラリーが参加しているのも特徴です。ここ数年は来客が多くなりすぎたため、観覧は完全予約制です。

最終回の最終日に初めて観に行きました。混んではいたものの、各ギャラリーともホテルの特性を生かしたり、生活空間を演出したり。地下のホールでは部屋に入らない巨大な作品が展示されていたり、階段にアニエス・ベーのフリーペーパーが展示されていたりと、いろいろな所に創意工夫をしていました。参加ギャラリーは31。

お話を伺ったりしているうちに時間が足りなくなって、全部のギャラリーを観ることができませんでしたが(計画性がないですよね…ごめんなさい!)、観れた中からざざーっとですが、いくつか紹介をしたいと思います。

宇川直宏がリアルタイムで描画、制作風景を撮影したDVDとセットになって販売されるそうです。

観客からのアンケート用紙に書かれた内容をもとに、インターネットで詳細を調べる所から始まるので、観客と軽い団らんもあります。このウサギは4時間ほどで描きあげていました。

千葉正也の作品。薄暗い空間でのインスタレーション。絵画をかけている木材や照明もセットで一つの作品だそう。

壁一面に人の顔・顔・顔!ボルタンスキーの死者の肖像画に触発されて…いるわけではなく、実は全部プロレスラーの顔。五木田智央の作品。

入り口から部屋までの大きな黒い垂れ幕。作家が道で拾った紙に書かれていた「ランジェリーレスリング」という単語から制作が始まったそう。よく観ると、描かれているのはキャンバスではなくレコードジャケット。中身とジャケットに特に関係性はないそうですが、友だちの部屋に行って全部レコジャがこれだったら、かなりグッときます

梅津庸一の絵画が、ちらかったベッドの上に。ホテルらしい演出です。

部屋の突き当たりに大きな加藤 泉の作品。本人となんとなく似ています。淺井裕介はいつものマスキングテープの作品に加え、コーヒーで書いたものや、指でなぞった跡のような作品も展開していました。

安部泰輔のぬいぐるみがベッドサイドの引き出しからあふれ出しています。チェストの上には青木野衣の小作品。

田名網敬一の立体作品が部屋中に埋め尽くされています。一つだけ、こっそり後ろを向いているのを発見。後姿も見て欲しかったのかなと、スタッフの方はおしゃってましたが、ナゼだったのでしょう。

ベルギーのアーティスト、ジャン・リュック・モーマン。バスルームのインスタレーション風景。水面に融解できない油のような模様を鏡面にしたり、スーパーモデルの身体に描いたりしていました。顔中に描かれて、アボリジニみたいなオバマさん。

松本 尚の大きな絵画。ベッドサイドをオシャレに演出していた奥原 しんこ

手前の化繊にシルクスクリーンは大巻伸嗣、奥の細いドローイングは宮澤男爵。点で描かれている眼の部分が「宝島時代の手塚治虫の描き方」だそうですが、手塚治虫作品を時代を追って把握していないので、そこにどんな意味があるのは知りえませんでした。それを知った後に見ると、ナゾが解けたような見え方もあるのかも知れません。チンパンジーのような不思議なドローイングです。

バスルームには無数の朱色の狐の顔。そこには筆で狐の昔話が描かれています。なんだかモノモノしい雰囲気です。書道家でもある平良美樹によるインスタレーション。地下ホールにある巨大作品も圧巻!

中央:ドイツでも高い評価を得ている原高史の寓話のようなドローイング、右:美少女・少年を描く、海老原靖などが展示

インスタレーションビュー

田中功起。映像作品も出品していましたが、最近手がけるようになった平面作品の前で。日常的な素材を使って制作をする森田浩彰。写真ではわかりませんが、作品は本当はもっと暗くてチカチカしていました。

ジョーン・ジョナスのドローイングなどをベッドに無造作に展示するハイセンス。実は時間を過ぎてクローズしてしまった後に観させて頂いたので片付け途中。こんな風にさりげないバランスで作品と接せられるのもホテルならでは(と、言い訳)。バスルームには映像作品なども。

と、今回はここまでです。
次回は、まだ紹介しきれなかったギャラリーの模様と地下ホールの展示風景を吉岡りえさんにバトンタッチしてお届け!
ART@AGNES アグネスホテル アートフェア ファイナル (2)

yumisong

yumisong. ふにゃこふにゃお。現代芸術家、ディレクター、ライター。 自分が育った地域へ影響を返すパフォーマンス《うまれっぱなし!》から活動を開始し、2004年頃からは表現形式をインスタレーションへと変えていく。 インスタレーションとしては、誰にでもどこにでも起こる抽象的な物語として父と自身の記憶を交差させたインスタレーション《It Can’t Happen Here》(2013,ユミソン展,中京大学アートギャラリーC・スクエア,愛知県)や、人々の記憶のズレを追った街中を使ったバスツアー《哲学者の部屋》(2011,中之条ビエンナーレ,群馬県)、思い出をきっかけに物質から立ち現れる「存在」を扱ったお茶会《かみさまをつくる》(2012,信楽アクト,滋賀県)などがある。 企画としては、英国領北アイルランドにて《When The Wind Blows 風が吹くとき》展の共同キュレータ、福島県福島市にて《土湯アラフドアートアニュアル2013》《アラフドアートアニュアル2014》の総合ディレクタ、東海道の宿場町を中心とした《富士の山ビエンナーレ2014》キュレータ、宮城県栗駒市に位置する《風の沢ミュージアム》のディレクタ等を務める。 → http://yumisong.net ≫ 他の記事

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