ART@AGNES アグネスホテル アートフェア ファイナル (2)

惜しまれつつ最終回となったアートフェアのフォトレポート後編

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「ART@AGNES アグネスホテル アートフェア ファイナル」

市ヶ谷、神楽坂エリアにある
アグネスホテルアンドアパートメントにて
このイベントは終了しました。 - (2009-01-10 - 2009-01-11)

In フォトレポート by Rie Yoshioka 2009-01-16

手前は海老原靖の作品フォトレポート前編 で紹介しきれなかった作品をギャラリーごとにご紹介します。地下展示会場では、いくつかの出展ギャラリーから大型作品を中心に展示されていました。


地下会場に向かう前にギャラリーで作家の平良美樹ご本人から、地下に大作があると聞かされて行ってみると本当に大きな立体作品がありました。今回「狐女房」という話をテーマに制作に取り組んだ彼女。横から見るとこれがまた、尻尾が生えたかわいらしいお尻をしていて、女狐であることがわかります。ドレスには、彼女によって文字がぎっしりと一面に記されています。

高山陽介の木彫作品。塗料でくるまれた彫刻は、一見、陶磁器のような質感に見える。
前回お伝えした作品の他にバスルームでは平野薫がインスタレーション作品を展示。靴底の裁縫をほどかれたスニーカーはかろうじて原型を少し残すものの…

上:山元勝仁/下:田中偉一郎いつもくすりと笑わせてくれる田中。ベッド脇のテーブルにさりげなく置かれている眼鏡をよく見るとこれも作品。

ギャラリー小暮とレントゲンヴェルケがコグレントゲンとして出展。諏訪敦(左)と内海聖史(右)の作品が、ベッドを隣り合わせに意外な組み合わせで並ぶ。
エンライトメントのシーツ!エンライトメントのカーテン!!

佐々木憲介の絵画作品をもう一面の壁にも多数展示
バスルームに展示された淺井裕介の作品。やはりこのアートフェアのおもしろさはやはり出展会場にホテルの一室を利用し、毎年質の高い展示をみせてくれてきたところです。展示空間にはもちろん備え付けのベッドなどの家具やバスタブやトイレの生活設備が含まれ、それぞれの出展ギャラリーの遊び心は、今年も大勢の来訪者を楽しませてくれました。

アラタニウラノの部屋では、淺井裕介がバスタブの底に砂を沈めモチーフを描いた作品や左写真の立体作品など。hiromiyoshiiの部屋では、壁にかけられた絵画だけではなくベッドのシーツ、部屋のカーテンも作品でした。

今回、個人的に空間作りのおもてなしに心うたれたのは成山画廊でしょうか。部屋にはたくさんのユリの花が飾られ部屋中を甘い香りでつつみ、落ち着いた展示空間を演出するのに一役かっていました。ベッドルームに乱雑に置かれた書籍やおかしの箱、これと対照的なリビングルームの落ち着いた雰囲気の中にそっと飾られた絵画や立体作品。あと、お目にかかれませんでしたが噂に聞いた特製松井冬子チロルチョコレート…。

ART@AGNESは、例えばいつもとは違う今そこに流れる時間という、ちょっと特別な包装紙とリボンで作品をラッピングしてもらえるような、作品との特別な出会いを与えてくれる貴重なアートフェアのひとつであったのではないでしょうか。今回で最終回となったことはとても残念なことでした。

Rie Yoshioka

Rie Yoshioka. 富山生まれ。IAMAS(情報科学芸術大学院大学)修士課程メディア表現研究科修了。アートプロデューサーのアシスタントを経て、フリーランサー。エディター、ライターとして活動するほか、展覧会企画、アートプロジェクトのウェブ・ディレクションを務める。yoshiokarie+tab[at]gmail.com ≫ 他の記事

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