公開日:2010年1月25日

ボイスがいた8日間と対話と行動

展覧会に敬意を払い常磐線の車内で行われたささやかなアクション

上野から常磐線に乗り込み、ゲリラ的に車内で展覧会をやりながら水戸芸術館の「ボイスがいた8日間」を見に行き、遠藤一郎の関連プロジェクト「ほふく前進」にも参加してしまおうというこの企画。筆者もこれに便乗しつつTwitter中継を行い、フォトレポートとして公開します!(Twitter中継の痕跡はこちら

【ボイスがいた8日間と対話と行動】
[会期] 2010年1月11日(月) 8:19 常磐線、上野、勝田行(乗り遅れにご注意)
[場所] 常磐線(上野~水戸)、水戸芸術館
[企画] 平川恒太(言い出しっぺ)、楠見清
[URL] http://hirakawakenkyujyo.blog104.fc2.com/blog-entry-17.html

まずは上野駅公園口改札で参加者と待ち合わせます。15人くらいが参加予定とのこと
まずは上野駅公園口改札で参加者と待ち合わせます。15人くらいが参加予定とのこと

8時19分発勝田行きの二両目に乗り込みます。このような企画の時、電車通の間で二両は定番なのだとか
8時19分発勝田行きの二両目に乗り込みます。このような企画の時、電車通の間で二両は定番なのだとか

「二号車両」だったので「前から二両目」に移動
「二号車両」だったので「前から二両目」に移動

集合写真を撮ってから展示をはじめます。中央が企画者の平川恒太さん
集合写真を撮ってから展示をはじめます。中央が企画者の平川恒太さん

ボックスタイプの車両なので、アートフェアのブース展示のように作品を見てまわるかたちに。松尾浩子さんの作品
ボックスタイプの車両なので、アートフェアのブース展示のように作品を見てまわるかたちに。松尾浩子さんの作品

参加者同志で作品について話し合っています。正面は福本健一郎さん
参加者同志で作品について話し合っています。正面は福本健一郎さん

魔石愛子さん。輪ゴムを丸めて車内のいろいろな場所に置いていきます
魔石愛子さん。輪ゴムを丸めて車内のいろいろな場所に置いていきます

車両切り離しのため、またもや移動
車両切り離しのため、またもや移動

乗客ともコミュニケーション。平川さんがたまたま美大の先輩にあたる方と遭遇
乗客ともコミュニケーション。平川さんがたまたま美大の先輩にあたる方と遭遇

同じく便乗参加のふたり。まーてん(馬天)さんの作品に囲まれています
同じく便乗参加のふたり。まーてん(馬天)さんの作品に囲まれています

山口真名さん(パネルにアクリル)、安永則代(ダンボールにアクリル)
山口真名さん(パネルにアクリル)、安永則代(ダンボールにアクリル)

水戸駅で記念撮影
水戸駅で記念撮影

バス展になりました
バス展になりました

水戸芸術館につきました。広場では遠藤一郎さんがほふく前進をしています
水戸芸術館につきました。広場では遠藤一郎さんがほふく前進をしています

早速みんなで参加します
早速みんなで参加します

展覧会を見終わり、筆者もほふく前進に参加してみました。少しの距離がひどく長く感じます。確実に歩みを進めるのみ
展覧会を見終わり、筆者もほふく前進に参加してみました。少しの距離がひどく長く感じます。確実に歩みを進めるのみ

時間がなくなってしまったのでほふく前進を見届ける組と先に帰る組に。遠藤さん「俺に負けるなよ〜」
時間がなくなってしまったのでほふく前進を見届ける組と先に帰る組に。遠藤さん「俺に負けるなよ〜」

残ったメンバーで水戸芸術館から徒歩10分ほどの場所にある長屋を改装したオルタナティブスペース「キワマリ荘」を訪れ地元の関係者と交流
残ったメンバーで水戸芸術館から徒歩10分ほどの場所にある長屋を改装したオルタナティブスペース「キワマリ荘」を訪れ地元の関係者と交流

常磐線は空いていたこともあり、展示中のトラブルは特になく、電車展は和やかに終了しました。

ボイス展は映像資料のボリュームが多く、そこで語られるボイスやボイスに関する発話へ熱心に耳を傾けていた方が多かったのがとても印象的でした。このため、予定にあった中庭での作品展示と座談会に時間が割けなかったのが少々心残り、といったところだったでしょうか。

キワマリ荘では、中にギャラリースペースを構える遊戯室の中崎徹さんやAFAの寺門洋平さんなどに迎えていただき、皆が自己紹介を交えながら、電車展やキワマリ荘の話しで終電ぎりぎりまで盛り上がりました。今回の参加者の中からキワマリ荘で展示するアーティストが生まれてくるかもしれません。

ちなみに筆者は事情によりこちらで一行とお別れとなったので、帰りの電車がどのようであったのかは残念ながら見ることができませんでした。

【参考リンク】
企画者のアーティスト平川恒太さんのブログ: 電車展@常磐線(水戸行き)ボイスから生まれた未来への旅

Makoto Hashimoto

Makoto Hashimoto

1981年東京都生まれ。横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程卒業。 ギャラリー勤務を経て、2005年よりフリーのアートプロデューサーとして活動をはじめる。2009〜2012年、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)にて「<a href="http://www.bh-project.jp/artpoint/">東京アートポイント計画</a>」の立ち上げを担当。都内のまちなかを舞台にした官民恊働型文化事業の推進や、アートプロジェクトの担い手育成に努める。 2012年より再びフリーのアートプロデューサーとして、様々なプロジェクトのプロデュースや企画制作、ツール(ウェブサイト、印刷物等)のディレクションを手がけている。「<a href="http://tarl.jp">Tokyo Art Research Lab</a>」事務局長/コーディネーター。 主な企画に<a href="http://diacity.net/">都市との対話</a>(BankART Studio NYK/2007)、<a href="http://thehouse.exblog.jp/">The House「気配の部屋」</a>(日本ホームズ住宅展示場/2008)、<a href="http://creativeaction.jp/">KOTOBUKIクリエイティブアクション</a>(横浜・寿町エリア/2008~)など。 共著に「キュレーターになる!」(フィルムアート/2009)、「アートプラットフォーム」(美学出版/2010)、「これからのアートマネジメント」(フィルムアート/2011)など。 TABやポータルサイト 「REALTOKYO」「ARTiT」、雑誌「BT/美術手帖」「美術の窓」などでの執筆経験もあり。 展覧会のお知らせや業務依頼はhashimon0413[AT]gmail.comまでお気軽にどうぞ。 <a href="http://www.art-it.asia/u/hashimon/">[ブログ]</a>