Tokyo Art Map ミニ企画「クリエイティブに生きる」

「表現したい」という気持ちをどう活かす? ヒカリエ「8/」にてインタビュー

poster for Daido Moriyama + Naoki Ishikawa

森山大道 + 石川直樹 「To Nirvana and Back - 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012 開幕直前展」

渋谷エリアにある
渋谷ヒカリエ 8/ CUBE 1, 2, 3にて
このイベントは終了しました。 - (2012-06-13 - 2012-06-25)

poster for Rieko Ohtake + Hideaki Kawashima + Naoki Koide Exhibition

大竹利絵子 + 川島秀明 + 小出ナオキ 展

渋谷エリアにある
渋谷ヒカリエ 8/ ART GALLERYにて
このイベントは終了しました。 - (2012-05-30 - 2012-06-25)

In 特集記事 by TABインターン 2012-06-12

Tokyo Art Map 5-6月号の表紙は、黒と赤のコントラストが新鮮なデザインに仕上がりました。

舞台となったのは、今年4月にオープンしたばかりの渋谷ヒカリエのクリエイティブスペース「8/」。小山登美夫ギャラリーがディレクションする「8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery」のほか、注目のギャラリストたちが2週間単位で入れ替わって展覧会を開く「8/ CUBE
キューブ」、D&DEPARTMENT PROJECTによる店舗などが並びます。

新しい刺激の詰まったこの場所で、アーティストの松下沙花さんにモデルになっていただきました。

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▼今日の服装のテーマは?
「春」をイメージし、爽やかなグリーンと白で揃えました。スカートは50年代のペチコート。ロンドンのヴィンテージショップで役者の衣装用に買ったものですが、使わなかったので自分で着ています。

▼海外で舞台美術を学んだと伺いました。この道を目指したきっかけは?
16歳の時、学校の図書館で見つけたヴィクトリア時代の衣装が載った本に魅せられ、高校の美術の授業で、そこに掲載されていた衣装のひとつを紙で再現してみたのがきっかけ。それがすごく面白かったのでトロントの大学でファッションの勉強を始めたのですが、すぐに物足りなくなってしまいました。それでロンドンに引っ越し、舞台美術の勉強をはじめました。

▼舞台美術と衣装を両方勉強されたんですね。
日本だと空間と衣装の担当者は別ですが、ロンドンでは「シアターデザイナー」といって、普通はひとりの人が衣装もセットも担当します。

撮影の舞台となった場所。壁の色使いがとってもオシャレ
松下沙花さんは、ロンドン芸術大学(Wimbledon College of Art) で舞台衣装を学んだ後、Motley Theatre Design Course で舞台美術を学び、その後フリーデザイナーとして映画や舞台の衣装や美術デザインを手掛けてきました。

▼一番印象に残っているお仕事は?
「Rambert Dance Company」というロンドンのコンテンポラリーダンスカンパニーによる発表の場で、私はダンサーのひとりとコラボして、衣装とセットの両方を担当しました。普段は脚本がありますが、この時はダンスだったので音と動きだけでイメージしなければいけません。難しかったけれど、その分自分で色々と工夫ができたので楽しかったです。

▼ニューヨーク、トロント、横浜育ちとのことですね。
生後すぐニューヨークに5年間、小学校時代の7年間は横浜、その後トロントで6年過ごしました。大学頃からロンドンで過ごし、現在日本に戻って2年ちょっと経ちます。トロントは自然が豊かな場所で、育ってきた場所としてはよかったけれど、刺激的ではなかったかな。逆にロンドンはとにかく挑戦的で野心に満ちあふれた人が多くて、その中で自分も切磋琢磨できました。



笑顔が素敵な松下沙花さん


▼世界各国での滞在経験は、今の自分に影響していますか。
はい。自分の作品によく出ています。私の作品を見せると、外国の人には「日本人っぽい」と言われ、日本人からは「外国人っぽい」と言われます。自分では分からなくても、知らず知らずのうちにいろんな場所の影響を受けているようです。

▼子どもにアートを教えているとのことですね。
ある企業でアートレッスンの教師として、子どもにアートヒストリー、ドローイング、ペインティングなどを教えていました。今は、午前中だけ幼稚園の先生をしています。

▼先生のお仕事をしようとおもったきっかけは?
子どもが大好きで、昔から子ども向けの舞台や映画の美術を担当したかったのですが、当時は子どもに関する経験も浅く、そういう仕事は回ってきませんでした。ですから、このように子どもと触れ合う機会は自分にとって良いのではないかと考えて始めました。

▼「Tumbler」を使ってイラストの公開も行っているようですね。
はい。Daily saka というプロジェクトで、今年の1月から一年間、毎日1枚ずつイラストを投稿するというものです。イラストはすべてiPhoneで描いています。無料のアプリを使用し、手描きしたり、写真加工アプリを使い絵の上に光を足したりして描きます。写真アプリを使うことで、普通の絵では表現するのが難しい「光」をきれいに演出できるのがウリですね。

▼毎日欠かさず1枚投稿するのはすごいことですね!ドローイングの題材は、どんなところから得るんですか?
その日見たモノや人、前の晩に見た夢、その場で描きたいと思ったものなど、かなりランダムです。大体いつも夕方の5時半の投稿を目指して描くので、5時15分頃になると、その時にやっていることをすべて止めて描き始めます。1枚にかける時間は15分程度。あまり内容にこだわらず日記感覚で描いています。幼稚園で子どもから話を聞いてアイデアをもらうこともよくありますよ。


身近なものをユニークな視点で描いたドローイング電車の題材が多いのは、夕方描いているから


▼今後はどのように活動を展開していきたいですか。
しばらくの間舞台美術から離れてしまっていて、少し前までは、舞台の世界へ戻るには衣装を作らなきゃという焦りがありました。でも今は、舞台美術で学んださまざまなことを通して、自分が好きだったり自信のあるものを伸ばしていけばいいかなぁと思うようになりました。先ほど紹介した Daily Saka のドローイングもそのひとつです。モノ作りが好きなので、舞台美術にこだわらず、表現の場を広げていけたらいいと思います。

—— ありがとうございました!

何かを表現したい、という気持ちをどう活かすかは自分次第。寄り道もしながら、様々なことを経験してきたSakaさんの顔はとてもキラキラしていました。クリエイティブに生きるということは、生きること自体を楽しむことに繋がるのかもしれませんね。



渋谷という大都市であらたな存在感を発揮するヒカリエ。


■渋谷ヒカリエ「8/」http://www.hikarie8.com/

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[TABインターン]
Ai Kiyabu: 89年生まれ。美学を専攻する大学生。編集者目指して、雑誌「GINZA」でアルバイト中。Sputniko!展にスタッフとして参加後、アートと社会の関わりに興味を抱く。趣味はアウトドア。バッグ一つで生きていける人生を模索中。

TABインターン

TABインターン. 学生からキャリアのある人まで、TABの理念に触発されて多くの人達が参加しています。3名からなるチームを4ヶ月毎に結成、TABの中核といえる膨大なアート情報を相手に日々奮闘中! 業務の傍ら、「課外活動」として各々のプロジェクトにも取り組んでいます。そのほんの一部を、TABlogでも発信していきます。 ≫ 他の記事

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