公開日:2018年9月27日

2018年日本全国芸術祭まとめ

今年も現代アートファンは大忙し。下調べしてお出かけの計画を立てよう!

2018年も日本全国で芸術祭が多数開催!今年もいろんなところにお出かけして、芸術祭を楽しみませんか?東京で気軽に楽しめるものから、足を伸ばして遠出するのもいいですね。秋以降も新たな芸術祭はまだまだ開催。要注目のアートフェスティバルをご紹介します。【最終更新日: 2018年8月15日】

2月

第10回 恵比寿映像祭(2018)
東京都写真美術館をメイン会場に開催される、展示・上映・ライヴ・パフォーマンスで構成される恒例の国際フェスティバル。第10回目となる今年のテーマは「インヴィジブル」。映像が表現する「不可視性(=インヴィジブル/見えないもの)」を読み解き、未来の可能性を探ります。

公式ホームページ: https://www.yebizo.com/jp/
会期: 2018年2月9日〜2月25日
会場: 東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
チケット: 無料(上映、ライヴイべント、シンポジウムなど定員制のプログラムについては一部有料)
参加アーティスト: 青柳菜摘、荒木悠、セバスチャン・バークナー、ダニエル・ジャコビー、ラファエル・ローゼンダール、陳希、ガブリエル・エレーラ・トレス、ライナー・コールベルガーなど

金氏徹平《White Discharge》(2017) Photo by Natsuki Morooka

MeCA l Media Culture in Asia: A Transnational Platform(ミーカ)
インターネット以降の新たな芸術文化の創造・発信を目指し、国際交流基金アジアセンター、一般社団法人TodaysArt JAPAN/AACTOKYOが主催するイベント。アジアのメディアカルチャーを紹介する展示や、音楽プログラム、トークなどを複合的に開催します。

公式ホームページ: https://meca.excite.co.jp/
会期: 2018年2月9日〜2月18日
会場: 表参道ヒルズ スペースオー、ラフォーレミュージアム原宿、Red Bull Studios Tokyo、WWW、WWW Xほか
チケット: ワンデイチケット1000円、オールデイパス1800円
参加アーティスト: 坂本龍一+高谷史郎、平川紀道、バニ・ハイカル、タッド・エルミターニョなど

坂本龍一+高谷史郎《WATERSTATE 1(水の様態1)》(2013) 撮影:丸尾隆一(YCAM)/写真提供:山口情報芸術センター [YCAM]

MEDIA AMBITION TOKYO 2018
六本木ヒルズなど都内各所で開催予定のテクノロジーアートの祭典。

公式ホームページ: http://mediaambitiontokyo.jp/
会期: 2018年2月9日〜2月25日
会場: 六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、GYRE、チームラボほか
チケット: 無料(東京シティビューは入場料が別途かかります)
参加アーティスト:Rhizomatiks、ギル久野、落合陽一、AR三兄弟、Relight Project 2018、チームラボなど

5月

六本木アートナイト2018
2009年3月にスタートし、六本木を舞台に一夜限り開催するアートの饗宴。現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンス等の多様な作品を街なかで楽しむことができます。

公式ホームページ: http://www.roppongiartnight.com/2018/
会期: 2018年5月26日〜5月27日
会場: 六本木
チケット: 未定
参加アーティスト: 未定

7月

水と土の芸術祭2018
2009年から3年に1度、新潟市内で開催されている芸術祭。第4回目となる今年は「メガ・ブリッジ─つなぐ新潟、日本に世界に─」をコンセプトに、「市民プロジェクト」「こどもプロジェクト」「アートプロジェクト」「シンポジウム」「にいがたJIMAN」の5つのプロジェクトを柱に実施します。

公式ホームページ: http://2018.mizu-tsuchi.jp/
会期: 2018年7月14日〜10月8日
会場: 新潟市万代島旧水揚場跡地、新潟市芸術創造村・国際青少年センター(旧二葉中学校)ほか
チケット: 無料
参加アーティスト: 青木野枝、岩崎貴宏、遠藤利克、ナウィン・ラワンチャイクン、 潘逸舟、塩田千春、冨井大裕、ジャウマ・プレンサなど

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018
越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている国際芸術祭。今回は、「均質空間への疑義」「人間の土地に生まれるアート」「アートを介する人の移動」「人類の始原に還る企画展」の4つの言葉をキーワードに実施。越後妻有里山現代美術館[キナーレ]での企画展示や、レアンドロ・エルリッヒの新作公開も要注目です。

公式ホームページ: http://www.echigo-tsumari.jp/triennale2018/
会期: 2018年7月29日〜9月17日
会場: 越後妻有地域
チケット: 一般(当日) 3500円、大学生・高校生・専門学校生(当日) 3000円、中学生以下 無料
参加アーティスト: レアンドロ・エルリッヒ、クリスチャン・ボルタンスキー、島袋道浩、イ・ブル/スタジオ イ・ブル、磯辺行久など

クリスチャン・ボルタンスキー《No Man's Land》(2012) Photo by Xin Tahara

9月

みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018
東北芸術工科大学が主催する2年に1度の芸術祭。大正5年に建てられたレンガ造りの建築で国の重要文化財に指定されている文翔館をメイン会場に開催します。芸術監督は絵本作家の荒井良二、プログラムディレクターは宮本武典が担当します。

公式ホームページ: https://biennale.tuad.ac.jp/
会期: 2018年9月1日〜9月24日
会場: 文翔館(旧県庁舎および旧県会議事堂)、とんがりビル、郁文堂書店、BOTA theater、gura、長門屋ひなた蔵・塗蔵、東北芸術工科大学キャンパス
チケット: 無料(一部イベントプログラムは有料、要予約)
参加アーティスト: 荒井良二、三瀬夏之介、いしいしんじ、ナカムラクニオ、大原大次郎、spoken words project ほか

六甲ミーツアート 芸術散歩2018

六甲山の豊かな自然を感じながらピクニック気分で現代アート作品を楽しむ芸術祭は今年で9回目の開催。会場の一つである安藤忠雄設計の風の教会は8月1日から先行公開されており、さわひらきによる映像作品が展示されています。

公式ホームページ: https://www.rokkosan.com/art2018/
会期: 2018年9月8日〜11月25日
会場: 六甲ガーデンテラス、自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム 、風の教会(グランドホテル 六甲スカイヴィラ含む) ほか
チケット: 一般(中学生以上)2000円、小人(4歳〜小学生) 1000円 (いずれも当日券)
参加アーティスト: 日比野克彦、梅沢和木、さわひらき、ユアサエボシ、劇団かかし座 ほか

BIWAKOビエンナーレ2018 きざし〜BEYOND

今年で7回目となるBIWAKOビエンナーレは、近世に近江商人発祥の地として発展し、現在も風情ある街並みが残る近江八幡旧市街を会場とします。江戸時代に建てられた町家の保存と活用を掲げ、空き町家の空間を国内外のアーティストが作品化します。

公式ホームページ: https://energyfield.org/biwakobiennale/
会期: 2018年9月15日〜11月11日
会場: 滋賀県近江八幡旧市街
チケット: 一般 2200円、学生(大学・専門学生・高校生) 1500円、中学生以下 無料 (いずれも当日券)
参加アーティスト: 榎忠、ガブリエラ・モラウェッツ、江頭誠 ほか

10月

アニッシュ・カプーア IN 別府
国際的に活躍する1組のアーティストを招き、地域性を活かしたアートプロジェクトを行う個展形式の芸術祭「in BEPPU」。今回招聘するのはアニッシュ・カプーアです。山と海との間に位置する別府公園を舞台に、《void the pavilion (仮)》《コンセプト・オブ・ハピネス》《Sky Mirror》の3つのプロジェクトを展開します。

公式ホームページ: http://inbeppu.com
会期: 2018年10月6日〜11月25日
会場: 別府公園
チケット: 一般(高校生以上) 1200円、小・中学生 500円、未就学児・障害者 無料 (いずれも当日券)
参加アーティスト: アニッシュ・カプーア

アニッシュ・カプーア《Sky Mirror》(2006) Photo: Tim Mitchell

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2018

今回で9回目となる、京都で行われる国際舞台芸術祭。女性アーティストおよび女性性をアイデンティティの核とするアーティスト/カンパニー12組の作品を紹介し、現代における男性中心主義、家父長制、そして社会に織り込まれたパターナリズムについて再考する機会を設けます。また、日仏交流160周年及び京都・パリ友情盟約締結60周年を記念し、複数のフランス人アーティストの作品を上演します。

公式ホームページ: https://kyoto-ex.jp/2018/
会期: 2018年10月6日〜10月28日
会場: ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール “アルティ”、元離宮二条城 ほか
チケット: 作品により異なる
参加アーティスト: ジョン・グンヒョン、山城知佳子、ジゼル・ヴィエンヌ、セシリア・ベンゴレア&フランソワ・シェニョー ほか

フェスティバル/トーキョー18

同時代の舞台芸術の魅力を多角的に提示し、舞台芸術の新たな可能性を追求する、東京で行われる国際舞台芸術祭。11回目を迎える今回は長島確、河合千佳をディレクターに置き、国際共同製作プログラム、街中で舞台芸術を鑑賞できる作品、アジアのアーティストの新しい波に注目した作品、市民参加イベントなどのプロジェクトを展開します。

公式ホームページ: http://www.festival-tokyo.jp/18/about.html
会期: 2018年10月13日〜11月18日
会場: 東京芸術劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、南池袋公園 ほか
チケット: 作品により異なる。9月5日(水) 10:00〜9月8日(土) 19:00の4日間限定で一般前売価格より約3割引の先行割引チケット販売(枚数限定)。9月9日(日) 10:00より一般前売開始
参加アーティスト: ピチェ・クランチェン、マレビトの会、森栄喜、山本卓卓 ほか

森栄喜《A Poet: We See a Rainbow》 ©Eiki Mori Courtesy of KEN NAKAHASHI

道後オンセナート2018
ホテルや街中に設置される作品と多様なイベントを組み合わせて展開します。「アートにのぼせろ〜温泉アートエンターテイメント〜」をテーマに、近代的温泉リゾートの先駆けとして明治以降親しまれてきた道後温泉と周辺の街を、約20名のアーティストによる作品が彩ります。

公式ホームページ: http://dogoonsenart.com
会期: 2017年9月2日〜2019年2月28日
会場: 道後温泉及びその他周辺エリア
チケット: 無料
参加アーティスト: 宇野亞喜良、近藤良平、梅佳代、祖父江慎、大宮エリー、尾崎世界観 ほか

今年も芸術祭が盛りだくさん。事前にスケジュールを確認して、土地の魅力も一緒に楽しめる芸術祭を体験してみてはいかがですか?

編集協力: Mirai Kaneko

Natsuki Morooka

Natsuki Morooka

福岡県生まれ。2015年5月よりTokyo Art Beatで「ミューぽん」のマネージメントや営業を担当する。最近は娘と美術館や芸術祭に行って、作品を見たときの反応を見るのが楽しみ。