公開日:2018年9月13日

ブリヂストン美術館から「アーティゾン美術館」へ館名変更。2020年1月を目処にオープン

新コンセプトは「創造の体感」。展示室は、従来の面積の約2倍に拡張する。

公益財団法人石橋財団 ブリヂストン美術館は、2019年7月より「アーティゾン美術館」(ARTIZON MUSEUM)へ館名変更すると発表した。アーティゾン(ARTIZON)は、「ART」と「HORIZON(地平)」の造語。新美術館建設を節目とし、古美術・日本近代洋画・現代美術などコレクションの視野を広げ、名実ともに新しい美術館を目指す。

美術館外観(イメージ)
美術館外観(イメージ)

新美術館について説明する石橋寛館長
新美術館について説明する石橋寛館長

アーティゾン美術館のコンセプトは「創造の体感」。新美術館は、2019年7月竣工予定の「ミュージアムタワー京橋」の1〜6階で展開される。展示室は4〜6階の3フロアとなり、最新の照明・空調設備が導入され、古美術室が設置される予定だ。

6階展示室(イメージ)
6階展示室(イメージ)

新設される古美術展示室(イメージ)
新設される古美術展示室(イメージ)

開館記念展は、3フロアにわたる展示室のすべてを使い、約200点のコレクションで構成される。展示数の1割以上が新収蔵作を占める予定だ。また、2020年4月からは第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展の帰国展も予定している。

新収蔵作品の例
新収蔵作品の例
メアリー・カサット 《日光浴(浴後)》 1901年 油彩・カンヴァス 74.0×93.0cm 石橋財団ブリヂストン美術館蔵

新収蔵作品の例
新収蔵作品の例
アルベルト・ジャコメッティ 《矢内原》 1958年 油彩・カンヴァス 92.0×73.0cm 石橋財団ブリヂストン美術館蔵

スマートフォンなど最新の技術を使った作品体験ができる試みを検討しているとのこと。より来館者が親しめる美術館を目指す方向性だ。

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執筆:Natsuki Morooka

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