公開日:2017年8月3日

2017年夏から秋の日本全国芸術祭まとめ

現代アートファン必見。下調べしてお出かけの計画を立てよう!

今年も日本全国で芸術祭が多数開催!みなさん今年はどこにお出かけしますか?思い切って遠出するもよし、関東近郊で楽しむもよし。要注目のアートフェスティバルをご紹介します。

7月

Reborn-Art Festival 2017
「アート」「音楽」「食」を軸に、石巻・牡鹿地区にて初開催されるお祭り。制作委員長は小林武史、ワタリウム美術館館長の和多利恵津子とCEO和多利浩一がアート部門を担当し、東北を盛り上げます。

公式ホームページ: http://www.reborn-art-fes.jp/
会期: 2017年7月22日(土)~9月10日(日)
会場: 宮城県石巻市(牡鹿半島、市内中心部)、松島湾(塩竈市、東松島市、松島町)、女川町
チケット: パスポート(2日間): 一般 3000円、学生(大学・専門学校・高校生)・シニア 2000円 / パスポート(3日間): 一般 4000円、学生(大学・専門学校・高校生)・シニア 3000円
※すべての展示作品と一部の音楽ライブ・イベントに利用可能。ただし、別途チケットが必要なライブ、イベントは除く。
参加アーティスト: 増田セバスチャン、JR(ジェイ・アール)、カールステン・ニコライ、Chim↑Pom(チン↑ポム) 、カオス*ラウンジ、島袋道浩など

島袋道浩《おこす》(2017) Photo by Xin Tahara

牛窓・亜細亜藝術交流祭2017
1984年から1992年まで、服部恒雄の主宰により開催されてきたJAPAN・牛窓国際芸術祭の精神を引き継ぎ、2010年より開催されている芸術祭。第3回目となる今年は、総合ディレクターに花房太一を迎え、「自由風景 Liberty Site」をテーマに、現代アート作品を岡山県瀬戸内市尻海地区各所で展示します。

公式ホームページ: http://ushimado-asia.com/
会期: 2017年7月20日(木)~8月31日(木)
会場: 岡山県瀬戸内市尻海地区
チケット: 無料
参加アーティスト: 布施琳太郎、伊東宣明、松田修、鵜飼聡子、有賀慎吾 ほか

折原智江「海からの贈りもの”涙”」(2017)

8月

ヨコハマトリエンナーレ2017
第6回となる「ヨコハマトリエンナーレ2017」は、アーティストのスプツニ子!や美術史家の高階秀爾などジャンルや世代を超えたメンバーからなる「構想会議」を中心に、タイトルを「島と星座とガラパゴス」としました。

公式ホームページ: http://www.yokohamatriennale.jp/2017/
会期: 2017年8月4日(金)~11月5日(日)
会場: 横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館 地下 ほか
チケット: 一般 1800円、大学・専門学校生 1200円、高校生 800円、中学生以下 無料
参加アーティスト: アイ・ウェイウェイ(艾未未)、小沢剛、ザオ・ザオ(赵赵)、柳幸典 ほか

提供:横浜トリエンナーレ組織委員会 Courtesy of Organizing Committee for Yokohama Triennale

黄金町バザール2017
神奈川県横浜市黄金町エリアを中心に開催するアートフェスティバル。今年は「Double Façade 他者と出会うための複数の方法」をテーマに据え、ゲストキュレーターに窪田研二を迎えます。アートと地域コミュニティの出会いの意味が込めらたテーマのもと、多様な価値観が共存する豊かな社会を考えます。会期中は数多くのイベントを開催。

公式ホームページ: http://www.koganecho.net/koganecho-bazaar-2017/
会期: 2017年8月4日(金)~11月5日(日)
会場: 京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、既存の店舗、屋外 ほか
チケット: 一般 700円(フリーパス)、中学生以下 無料
参加アーティスト: 松蔭浩之、毒山凡太郎、地主麻衣子、高山明/PortB ほか

まちの風景 Photo by Yasuyuki Kasagi

関連イベントや他の参加アーティストなど詳細はこちら

種子島宇宙芸術祭
「自然と科学と宇宙」をテーマにした新しい芸術祭。芸術祭をきっかけにして宇宙をもっと身近に感じることを目的としています。アーティストと交流できる作品も多いです。

公式ホームページ: http://space-art-tanegashima.jp/
会期: 2017年8月5日(土)~11月12日(日)
会場: 種子島全域(西之表市・中種子町・南種子町)
チケット: 無料
参加アーティスト: 椿昇、ミラーボーラー、小阪淳 ほか

森脇裕之《ペットボトルロケット》

札幌国際芸術祭2017
ゲストディレクターに音楽家の大友良英を迎え、企画運営チームを”バンドメンバー”として構成。東京都現代美術館の学芸員である藪前知子や、デザイナーの佐藤直樹らが参加しています。
2回目となる今回のテーマは「芸術祭ってなんだ?」。これまでにない強烈な印象を与える新しい「祭り」の創出を目指します。

公式ホームページ: http://siaf.jp/
会期: 2017年8月6日(日)~10月1日(日)
会場: 札幌芸術の森、モエレ沼公園、札幌市資料館、JRタワープラニスホール、札幌大通地下ギャラリー500m美術館 ほか
チケット: 一般 2200円、市民・道民 1800円、大学生・高校生 800円、中学生以下 無料
※1会場につき1回のみ利用できる「個別鑑賞チケット」もあり。個別開催のイベントには「イベントチケット」が必要
参加アーティスト: 毛利悠子、梅田哲也、テニスコーツ、宇川直宏、さわひらき ほか

清華亭での毛利悠子作品の展示風景
清華亭での毛利悠子作品の展示風景
毛利悠子 「サーカスの地中」 (2014) Photo by Xin Tahara

前回の「札幌国際芸術 2014」のフォトレポートはこちら

9月

奥能登国際芸術祭2017
北川フラムを総合ディレクターに初開催。かつて海の交易で栄えた奥能登の自然と文化の魅力を再発見します。公式写真には写真家で登山家の石川直樹を起用。

公式ホームページ:http://oku-noto.jp/
会期: 2017年9月3日(日)~10月22日(日)
会場: 石川県珠洲市全域
チケット: 一般 2500円、高校生 1000円、中学生・小学生 500円
参加アーティスト: 塩田千春、ギムホンソック、角文平、浅葉克己、岩崎貴宏 ほか

ラックス・メディア・コレクティブ作品イメージ 奥能登国際芸術祭実行委員会事務局提供

中之条ビエンナーレ
アーティストが自然豊かな里山や歴史ある温泉街に滞在し、地域とアーティストが共に歩む中之条ビエンナーレ。第6回を迎える今回は、154組のアーティストが参加します。

公式ホームページ:http://nakanojo-biennale.com/
会期: 2017年9月9日(土)~10月9日(月)
会場: 群馬県中之条町 町内各所
チケット: 詳細不明(2017年7月26日時点)
参加アーティスト: 村上郁、清水裕貴、TETTA、Arther Huan ほか

「中之条ビエンナーレ2016」での展示風景
「中之条ビエンナーレ2016」での展示風景
Photo by Xin Tahara

六甲ミーツアート2017
六甲山の土地柄や景観をいかした、2010年から続く現代アートの展覧会。作品を鑑賞すると同時に六甲山の自然も楽しめます。

公式ホームページ: https://www.rokkosan.com/art2017/
会期: 2017年9月9日(土)〜11月23日(木・祝)
会場: 六甲ガーデンテラス、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム、自然体感展望台 六甲枝垂れ ほか
チケット: 一般(中学生以上) 1850円、小学生以下 980円
参加アーティスト: 川島小鳥、北川純、明和電機 ほか

さとうりさ「あべちゃん、なんかついてるよ」 (2017) 自然体感展望台 六甲枝垂れ

フェスティバル/トーキョー17
演劇・ダンス・音楽・美術に出会う、国際的な舞台芸術フェスティバル。「新しい人 広い場所へ」をテーマに、エジプトやイスラエル、タイなどの作品も上演。トークや展示も行われます。

公式ホームページ: http://www.festival-tokyo.jp/
会期: 2017年9月30日(土)〜11月12日(日)
会場: 東京芸術劇場、あうるすぽっと、PARADISE AIR ほか
チケット: 8月中旬発売開始予定
参加アーティスト: 柴幸男、快快、チェン・ティエンジュオ、遠藤麻衣 ほか

記者会見時の参加アーティストの様子
記者会見時の参加アーティストの様子
Photo by Natsuki Morooka

演目のラインナップなど詳細はこちら

六本木アートナイト2017
さまざまな作品を街なかに点在させ、非日常的な一夜限りの体験をつくり出す六本木アートナイトが今年も開催。メインアーティストは蜷川実花。

公式ホームページ: http://www.roppongiartnight.com/2017/
会期: 2017年9月30日(土)~10月1日(月)
会場: 六本木各所
チケット: 無料 (ただし、一部のプログラム及び美術館企画展は有料)
参加アーティスト: 蜷川実花 ほか

#RoppongiArtNight #RoppongiArtNight2016 #CompagniedesQuidams #FierSàCheval

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今年も芸術祭が盛りだくさん。芸術祭で、美術館やギャラリーでの鑑賞とは一味違った体験をしてみてはいかがですか?

編集協力: Mirai Kaneko

Natsuki Morooka

Natsuki Morooka

福岡県生まれ。2015年5月よりTokyo Art Beatで「ミューぽん」のマネージメントや営業を担当する。最近は娘と美術館や芸術祭に行って、作品を見たときの反応を見るのが楽しみ。