タッカー

一度作成した作品を破壊させて再構築したガラスの作品。 作品として欠落している部分からのぞくガラスの輝きと、それに反し継がれた部分や色褪せた表層の儚いおもむき、その視覚的なコントラストに、様々な感覚が揺さぶられます。 作品としては静かなものなのに、心や思考がザワついて心がうばわれてしまい、作品の前から離れられなくなりました。 そして8月にオープンしたばかりの新しいhide gallery。 壁面の高い位置にある大きな彩光窓からさし込む光が、作品に表情を加えると共に演出も担っていて、季節や時間ごとに鑑賞者を楽しませてくれそうです。 極めつけは、都会の杜を借景としてとりこむ大きな窓と展示空間。 今回はりんごと洋梨の作品を無造作のおいた状態で展示しているのですが、もうこの空間全体が作品として昇華しています…. 本当に観れてよかった。