[画像: gnabmelaP no gnidnecseD spoortaraP esenapaJ Japanese Paratroops Descending on Palembang 2017, Oil on canvas, 145.5 x 227.3 cm (57.3 x 89.4 inch) Photo: Shizune Shiigi]
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「Jアラートとは、弾道ミサイル攻撃や、緊急地震速報、津波警報など有事の際に、住民に迅速に情報を伝達する全国瞬時警報システムである。それに比べ、美術の伝達のスピードというのは、ゆっくりと広がっていくものである。ときには作品が作者の死後も存在をし続けることによって、幾世代にもわたって、人類に警鐘を鳴らし続けることもある。」ー小沢 剛
本展では、鶴田吾郎(1890-1969) の戦争画《神兵パレンバンに降下す》に着想を得て制作された「す下降にンバンレパ兵神神兵パレンバンに降下す」シリーズと、高松次郎(1936-1988)の唯一の写真作品「写真の写真」の手法をなぞった「ポスターの写真」シリーズを発表いたします。
「す下降にンバンレパ兵神神兵パレンバンに降下す」は、2018年の千葉市美術館の個展で発表され、作家自身の手を使って戦争画という近代美術以降の最大の闇を辿ることを試みた小沢のライフワークのひとつでもあります。そして、「ポスターの写真」で模写されたポスターは、文部科学省の主催で毎年行われていた原発を啓蒙するためのポスターコンクールからのもので、子供達への図工の授業を利用したプロパガンダに、美術教育の使われ方の負の側面をあぶり出し形に留めておこうと試みます。
美術は、作品として表現することで、時間の経過とともに、別の意味や解釈が加わることがあります。ゆっくりと思考のレイヤーを重ねて広がっていくことで、同じ過ちを繰り返さないための、現在あるいは未来に向かっての警告として、鑑賞者に注意を促しているようでもあります。
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