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牧田愛 + 門田光雅 「Out of the Blue」

ANAインターコンチネンタルホテル東京
終了しました

アーティスト

牧田愛、門田光雅
ART PLATFORM TOKYO15回目の展覧会は、牧田愛と門田光雅の二人展「Out of Blue」をお届けします。

牧田愛は動力のある機械、エンジンのパーツ、金属楽器等、光が反射する人工的なモチーフを、いかにも生きて動いているが如く、流動的に、またダイナミックに描きます。イメージを作るために、彼女はまずパソコンで画像を組み合わせてデジタルイメージを作成し、それを筆で丁寧にキャンバスに落とし込みます。そうすることにより、彼女はよりフィジカルで人間的なモチーフに近づいたイメージを作ります。 もともと機械や金属パーツは人間が作ったもの。機械と人間、無機的なものと有機的なもの、この境界線は、AIが発達してきた昨今、急激に曖昧になってきたと言います。時代とともにこの境界線は絶えずアップデートされ、その都度、人間は立ち位置を問われます。彼女の描こうとしているのは、人間が生きている現代社会を単に写実的に表現することではなく、全く違う素材で想起されるデジタルとフィジカルのパラレルワールドではないでしょうか。

門田の流れるような色彩を織り込んだ作品はフィレンツェのマーブル紙を想起させます。その色彩の楽曲の中で、時には笑い声が満ちたハーモニー、また時には不協和音も聞こえてきます。幼い頃から多動の傾向があり、また複雑な家庭環境下にあったせいか、いつも肯定と否定の間で揺らぐ感覚があったと彼は言います。彼が静岡の海を見て育った原体験も重なり、作品の根底に「波の揺らぎ」を感じます。絶えず「自分が何ものなのか?」という問いを投げかけながら描くという作品に、今回は「連続性」が見られます。「昨日」を否定しながら生きる「今日」、そして不安と期待を込めて迎える「明日」。キャンバスのフレームを超えた3連作には彼の家族が投影されていました。若い家族の成長を見つめながら、人生とは、昨日から明日、過去から未来への連続性の繰り返しの中で築かれるものだと、改めて今のコロナの状況下で感じたと言います。

今回の展示「Out of the Blue」で今までになかった意外性や、新しい発見を探していただければ幸甚です。

会場: ホテル内1、2、3階のアートギャラリー

スケジュール

2021年5月18日(火)〜2021年7月27日(火)

開館情報

休館日
イベントにより異なる
入場料無料
会場ANAインターコンチネンタルホテル東京
http://anaintercontinental-tokyo.jp/
住所〒107-0052 東京都港区赤坂1-12-33
アクセス東京メトロ南北線・銀座線溜池山王駅13番出口より徒歩1分、東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅A2出口より徒歩12分、東京メトロ千代田線赤坂駅5b番出口より徒歩16分
電話番号03-3505-1111
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