gallery10[TOH]この度、開催する展覧会「繁殖する庭」では日本の建築制度と婚姻制度、そして性によって規制された3 つの「規制された家(庭)」を三つの軸とし『現実にある取り残された土地(庭)の運営』『“今日での家族像”というテーマを元に映画制作』の2つの方法でプロジェクトは展開されます。
現実にある取り残された土地(庭)とは、建築基準法によって再建築が不可能とされている空地であり、そこを実際に賃貸し、そこに家族に必要不可欠な建築物である「家」ではなく「庭」を作る。「庭」という漢字の語源には「場」という意味があり、「家庭」という文字には、夫婦・親子などが生活を共にする小集団である家族が住む場という意味がある。
現行の建築基準法の規制により家を建てることができない「再建築不可の土地」と、日本の結婚制度で規制されている「同性による結婚」という、2つの制度の間で「規制された家(庭)」を浮かび上がらせるとともに、プロジェクトメンバーである小宮りさ麻吏奈と鈴木千尋自身も異性愛規範から逸脱した「クィアネス」を抱えるアーティストとして、同じく制度からこぼれ溢れた存在であり、そのこぼれ溢れた我々が別の仕方での「庭=場」を作ることを模索し試みるプロジェクトであり、今回の展覧会では以上のテーマを元に制作された映画「繫殖する庭」を映像インスタレーション作品として再構成したものを展示いたします。
まだコメントはありません