水戸芸術館 現代美術ギャラリーアーティスト
ロン・ヘロン、デヴィッド・グリーン、デニス・クロンプトン、ピーター・クック、ウォーレン・チョーク、マイケル・ウェッブ
アーキグラムとは、1960年代から1970年代初頭にかけて活躍したイギリスの建築家グループの名称であり彼らが出版していた雑誌のタイトルです。ピーター・クック(1936-)ら6人の建築家によるアーキグラムは、詩と建築、デザインなどの分野を自在に横断し、消費社会における新しい建築や都市の姿を、SFコミックや広告などのイメージを引用しながら、ポップなグラフィックやコラージュで表現しました。巨大な都市に昆虫のような脚がついており、居住者が希望する場所へ移動する「ウォーキング・シティ」や、着脱可能な空間ユニットを集合住居やオフィス、店舗など多様な用途にあわせて組み立てた「プラグイン・シティ」など、彼らの奇抜なアイデアは『アーキグラム』誌上での実験に留まり、実際に施工されたものはありません。
その彼らの回顧展である「アーキグラムの実験建築1961-74」展が、1994年にウィーンのクンストハレを皮切りにパリのポンピドゥセンター、ロンドンのデザインミュージアムと欧米アジア諸国を巡回し、11年を経てようやく日本で開催されるはこびとなりました。アーキグラムのメンバー自らの展示デザインによって、300点以上のドローイングや、コラージュ、模型で、日本で初めてアーキグラムの全貌が公開されるとともに、当時の生き生きとした雰囲気が再現されます。
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