アート・&・リバー・バンク黒田光一の『ballistics』は、夜空に描かれた砲弾の軌跡を捉えた写真作品です。「弾道学」というタイトルが示すように夜間、発射された砲弾は、見事な輝線を漆黒の天空に描きます。肉眼で眺めれば、ただ忙しく闇と閃光が繰り返されるだけのはずの虚空に標される鮮やかなライン。それは不覚にも美しいという感情を見るものに与えます。しかし同時に、わたしたちはすぐその背後まで迫ってくる戦争に気づくことになります。そして、美しいという感情を憂鬱な気持ちによって覆いつくさなくてはならなくなります。黒田が捉えた軌跡は、もはや弾道そのものではなく、ことによると人類そのものの辿ってきた、そしてこれから辿っていくことになるかもしれない道筋なのかもしれません。
黒田光一の『ballistics』は、『camera austria』に発表した作品をベースにするシリーズで、黒田初の個展となります
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