アーティゾン美術館アーティスト
アーシアン、ブルック・アンドリュー、ゴードン・ベネット、フィオナ・フォレイ、フィオナ・ホール、エミリー・カーム・ウンワリィ、ローズマリー・ラング、ティム・ルーラ・ジャパルジャリ、 他
ブリヂストン美術館は、石橋財団創設50周年を記念した展覧会の一つとしてオーストラリア現代美術展を開催いたします。本展のために制作された2点を含む73作品、35人の作家による本展は日本における従来のオーストラリア・アート展とは異なった視点で構成されており、規模に於いても、視点の新しさに於いても日本で初めての展覧会になります。オーストラリアは今や私たち日本人にとって身近な国の一つですが、それにしては私たちのオーストラリア観はステレオタイプなものではないでしょうか。本展は、日豪交流年という好機を捉えて、この国の文化アイデンティティーの側面に焦点をあて、日本ではあまり意識されていないもう一つのオーストラリアを探ろうとするものです。
オーストラリアは220年の歴史を持ち、国民主権国家としては建国100年を迎えたばかりの若い国です。しかし、先住民文化、植民の歴史、多文化国家といった素顔を併せ持つこの国は多様で、流動的な文化アイデンティティーを持っています。それぞれのプリズムを通して過去を振り返り、現在を語り、未来を思う作家たちは、その多様性を絵画、写真、立体、インスタレーション、映像といった媒体に託しました。オーストラリアという現代のディアスポラ空間に生きる作家たちにとって、この国は自らのアイデンティティーを鋭く見つめ直す機会と時間を与えてくれる場所であり、その研ぎ澄まされた意識から生まれた作品は、時に鋭く、時に静かに、日本という異質の土壌で同時代を生きる私たちに多くを問いかけています。
「多様性こそ現代オーストラリア」との観点から、特別なカテゴリーによる分類を排した展示空間で、作品との対話を楽しんでいただければ幸いです。
まだコメントはありません