ギャラリー・エフ1991年からアーティストとしての活動をスタートした山田秀寿は、オゾン・コミュニティなどで定期的に個展を開催した後、99年、イギリスに渡りました。イギリスでは、ロンドンのイーストエンドを拠点に創作活動を展開。独特なタッチで描き出す人物ポートレートに抽象的なデザインを大胆に重ね合わせていくその感性はロンドンでも高く評価され、数々の個展を開催しました。
展覧会『breath』は、山田秀寿が日本への帰国後、初めて開催する新作展です。テーマとして選んだのは「東京の風景」。自らの故郷でもある東京をスケッチによって描き続ける行為は、山田秀寿に新しい視点をもたらしました。タイトルが示す通り、それぞれのモチーフは日々の生活で呼吸をするように、当たり前に接している風景や身の回りの品ばかりです。しかし、彼はそのささやかな存在を愛おしむかのように柔らかく描いていきます。彼は、これらのドローイングを透明のフィルムに転写し、絵の裏側から彩色していきます。これは、ラインの躍動感を強調する表現を求めてロンドン時代に彼が考案した手法です。
今回の展覧会では、これらの作品を1200mm幅の透明フィルムにコラージュしていきながら、約30点の大型作品を制作し、ドローイング・コラージュによる空間展示を構成します。
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