ラディウムーレントゲンヴェルケ今展覧会が本格的なデビューとなる斉藤邦彦は1984年千葉出身、現在多摩美術大学の大学院に在学する、レントゲンヴェルケで最も若いアーティストです。
どこまで近づいていっても決してシャープさを失わない不思議な抽象パターンは、印画紙上の化学反応によって作り出されています。フィルムの現像中に発見したこの作家オリジナルの技法は「ケミカル・ドローイング」ともいうべき、他に類例を見ない非常に特殊なものです。印画紙を使用しながら、フィルムからの焼き付けではないために、一点一点がオリジナルの作品です。
製作時の化学反応を完全にコントロールすることは非常に困難である、と作家はコメントしています。化学反応との対話と格闘と妥協とのせめぎ合いという、製作テクニック自体がコンセプトを持つこれら独特の「写真」は、その思想に於いて陶芸に近いものという事が出来るかもしれません。
偶然の発見からとは言え全く新しい技法を開発し、内側に向かう強烈なエネルギーを表現する若き天才のデビュー、ご期待下さい。
オープニングパーティ初日19時~
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