東京都美術館パリのセーヌ河畔にあるオルセー美術館は、1900年のパリ万国博覧会にあわせて建造され、その後廃止となったオルセー駅を改装し、1986年に誕生しました。以来、対岸に位置するルーヴル美術館と人気を二分してきました。特に世界屈指の印象派コレクションで有名です。
開館10年目にあたる1996年に、日本ではじめてそのコレクションを総合的に紹介する「オルセー美術館展―モデルニテ:パリ・近代の誕生」(東京都美術館)が開催され、ついで1999年の「オルセー美術館展―19世紀の夢と現実」(国立西洋美術館)が第2弾となりました。開館20周年を記念して開催する今回の展覧会は、オルセー美術館所蔵の優品で構成する展覧会3部作の集大成と言えます。
急激な都市化・産業化の波にさらされた19世紀の芸術家たちと彼等が愛し、希求した土地や人々、特定の環境と関係に焦点をあて、創作活動に欠くことのできなかった世界―芸術家たちの楽園を浮かび上がらせようとするものです。
アーティストの視点をテーマに厳選された140点の出品作品は、オルセー美術館を代表する名作はもちろんのこと、近年収蔵されたばかりの作品も多く、絵画、彫刻の他、素描、写真、工芸品、建築デッサンなど多彩な分野を網羅しています。
それらを、Ⅰ親密な時間、Ⅱ特別な場所、Ⅲはるか彼方へ、Ⅳ芸術家の生活、Ⅴ幻想の世界へ、という5つのテーマに沿って紹介、過去2回日本で開催されたオルセー美術館展とはまったく異なる企画展となります。どうぞご期待ください。
まだコメントはありません