群馬県立館林美術館群馬県高崎市に生まれた鶴岡政男(1907~1979)は、時代や社会と深く関わりながら、常に人間とは何かを問い続けた画家です。戦前のNOVA美術協会時代から始まる、目まぐるしい画風の変貌と独自の生きざまにより、その存在は戦後洋画の異才として注目され続けました。ことに、戦争が激化する中、松本竣介や靉光らと結成した新人画会の活動や、戦後の八面六臂の活躍ぶり、作家の三島由紀夫や映画監督の大島渚らとの交流などは、無頼不逞に生きた彼の人生を彩るエピソードとして有名です。そんな鶴岡の、鋭い風刺とともに、ユーモラスで甘美なエロティシズムを漂わせる独特の画風の根底には、絶えず人を見つめ、そこに人間性を認めようとし続けた画家の真摯な姿が窺われます。
この展覧会は、作家の生誕100年を記念し、代表作の油絵、パステル画、素描、彫刻など、展示替えを含め計157点によってご紹介するものです。21世紀に入り6年を経過した現在、戦前から戦後にかけて、人間とそれを取り巻く現実の矛盾への追及を続けた鶴岡政男の画業を改めて検証したいと思います。
関連イベント
・学芸員による作品解説会
日時: 4月22日(日)、5月16日(水)、31日(木)、6月16日(土)、各日とも14:00~14:45
・子どもギャラリートーク
日時: 4月21日、28日、5月5日、12日、26日、6月2日(いずれも土曜日)、14:00~14:30
・座談会「父、鶴岡政男を語る」
語り手: よしだひろこ氏(長女、画家、心理療法士)、鶴岡美直子氏(次女、画家、詩人)
聞き手: 徳江庸行(当館学芸員)
日時: 4月14日(土)、14:00~15:30(13:30開場)
・記念講演会「鶴岡政男-生活と芸術-」
講師: 針生一郎氏(美術評論家)
日時: 4月29日(日)、14:00~15:30(13:30開場)
・他
関連イベントに関する詳細は美術館のホームページをご覧下さい。
【画像:「重い手」1949年】
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