TARO NASU今回の個展は薄久保香にとって、TARO NASUにおける初個展であるだけでなく、彼女自身にとって初の本格的な個展でもある。にもかかわらず現在すでに国内外での彼女の知名度は高い。なぜならば2007年4月に行われたアートフェア東京そして6月のバーゼルでのアートフェアVOLTA show03で彼女の作品が高い評価をえたからである。今や、薄久保香は近年躍進中の1980年代生まれの作家のなかでもっとも注目されているペインターなのである。
日本の80年代生まれの作家たちは幼少時よりTVゲームやコンピューター、デジタルカメラの映像などが呈示する新しい視覚世界に親しんできた。彼らの呈示する作品は一様に新たな問いかけを発している。すなわち想像力が生み出す虚構の三次元空間と、現実の三次元空間の、そのどちらが我々にとって「より現実的」なのだろうか?薄久保はこの問題にもっとも先鋭的な意識をもって対峙し、その卓越したテクニックと中間色を多用した印象的な色彩によって彼女の回答を出そうとしているのである。
アーティストレセプション:11月24日(土)、18:00~20:00
[画像:「Verditer Blue」(2007)、油彩、パネル 194.0cm x 194.0cm、CKaoru USUKUBO 2007、Courtesy of TARO NASU]
まだコメントはありません