東京都庭園美術館アーティスト
ポールディング・ファーンハム、ルイス・コンフォート・ティファニー 他
旧朝香宮邸を美術館とした庭園美術館は、その室内空間を活かし工芸、宝飾など数多くの装飾美術の展覧会を開催してきました。現代風の装いの美術館とは異なり、アール・デコ様式の優雅な室内は、装飾美術の魅力を一層引き立て、ほかでは得がたい独特の鑑賞空間を創り出します。 今回はアメリカの宝飾界を代表するティファニーの特にジュエリーを紹介する展覧会です。ティファニーは1837年、創立者チャールズ・ルイス・ティファニーにより、贈答品や高級雑貨などを扱う店としてニューヨークでスタートしました。その後、優れた着想を持つ創立者の指揮のもと、19世紀後半から20世紀にかけて開催された万国博覧会への出品に力を注ぎ、グランプリをはじめ数多くの賞を獲得し国際的な評価を得ることとなります。万博という世界の舞台を飾ったジュエリーは、ティファニーの生え抜きのチーフ・デザイナー、ポールディング・ファーンハム、ステンドグラス作家としても活躍した後継者のルイス・コンフォート・ティファニーをはじめとする優秀で個性的なデザイナーたちの作品でした。
伝統を誇るヨーロッパ宝飾の影響を受けた時代を経て、ティファニーはアメリカの素材、デザイン、技術を結集し、ティファニー独自の洗練されたジュエリーを創り出したのです。それはアメリカのジュエリーの歴史そのものといえるでしょう。近年ではジーン・シュランバーゼー、エルサ・ペレッティやパロマ・ピカソ、建築家フランク・ゲーリーなどをジュエリー・デザイナーとして迎え、話題を集めています。
1961年、オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」の舞台となったことはその名を世界的なものとし、今日まで日本においても常に人々の心を惹きつけています。またティファニーは銀器、高級雑貨でも知られていますが、本展はジュエリー、装身具に焦点をあてた日本で初めての展覧会となります。特にティファニー・ダイヤモンドをセットしたブローチ《バード・オン・ア・ロック》や、銀器の技術を活かして制作された日本趣味の装身具などが日本の鑑賞者の目を楽しませることでしょう。
本展覧会は2006年ロンドン、ギルバート・コレクションでの開催を皮切りとする世界巡回展です。ティファニー・アンド・カンパニー・アーカイブの全面的協力を得て、その創立から170年間の輝ける歴史とデザインの変遷を約200点のジュエリーにより紹介いたします。
記念講演会
-講師:アナマリー・V・サンデッキー
(ティファニー・アンド・カンパニー・アーカイブ、ディレクター)
演題:「ティファニー その歴史と魅力」(通訳つき)
日時:10月6日(土) 14:00-15:30
-講師:久我なつみ(作家、日本ペンクラブ会員)
演題:「日本を愛したティファニー、創業時代より続く日本との関わり」
日時:11月9日(金) 14:00-15:30
場所は共に新館大ホール。開場は午後1時30分。定員各250名(先着順、無料)
展覧会鑑賞には別途入場券が必要です。*事前の予約は必要ありません
※その他の関連イベントに関してはイベントページをご覧下さい。
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