池田20世紀美術館嶋田しづの作品はリズミカルな抽象表現の中に、独自の造形感覚を生かして人気を得ており、絵画生活50年余の今日、ますますエネルギッシュに制作活動を展開しています。
嶋田しづは樺太(サハリン)に生まれ、女子美術専門学校(現・女子美術大学)油彩科を卒業し、早稲田大学では1945年まで文学部で東洋美術史を會津八一に師事しました。
1958年から20年間、パリで絵画・リトグラフ・エッチングの制作に励み、サロン・ド・メやサロン・ドートンヌ、コンパレイゾン、その他招待出品など、エコール・ド・パリや西欧画壇で活躍。帰国後は、湘南の海を眺望する神奈川県逗子市内にアトリエを構えながら毎年芸術の都、パリへ出向いて「パリの色彩と西欧の心」を吸収し、カンヴァスに表現しています。50年代には主に二紀会に作品を発表していましたが、以降は会派に属することなく、東京や地元神奈川を舞台に知的で洗練された豊饒のような作品を紹介しています。
本展は、嶋田が本格的に制作をはじめた60年代から新作までの油彩画大作63点で構成します。パリの空気と色遣い、その中に息づく和の精神を満たした作品に、ご期待ください。
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