今回は、ストックホルムを拠点に写真、ビデオ、映画、テキストなどを用いながら作品を制作しているアーテイスト・バルタス氏が、ヴィデオ・エッセイの新作展覧会"Kumiko, Johnnie Walker and the Cute"のスクリーニングによる発表とアーテイストトークを行います。
バルタス氏は、スウェーデン国内をはじめヨーロッパ各国や日本、南アフリカで展覧会を行い国際的に発表し、2001年に来日した際にスウェーデン大使館にて 「As if you mean what you say」展を行いました。また同年には音楽家で文筆家のFredrik Ekmanとともにエッセイ集 "The Orienteer Disease and other stories"を出版し、「キャビネット・マガジン」(ニューヨーク)でも定期的に文章を書いています。彼は、「政治の力とアートとの関係性」や「美学や大衆文化が政治へ及ぼす影響」について様々な関連事象のリサーチを行い、「個人のアイデンティティが、ナラティヴ(物語性)によってどのように形成されているか」というテーマのもと、映像とテキスト中心とした作品を制作しています。
今回の"Kumiko, Johnnie Walker and the Cute"では、2006年秋に東京において、2007年にパリで行ったリサーチに基づき、1964年にフランス人写真家Chris Markerの初期作品"Le Mystere Koumiko"のKumikoさんと最近、村上春樹さんの小説に表現されたJohnnie Walkerさんのオマージュとして表現され、ナレーターは架空のテキストを朗読する事によって対話風に2つの物語性のある内容を対比させながら進めていきます。ストーリーは、暴力と美の主題から猫と犬との関係によって折り混ぜ合わせ、ソフト・パワーの代表として政治的意味を持つ「キュート」という一般的な人間と動物の中間の存在によって象徴されています。
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