マジカル アートルーム六本木での「WORM HOLE」シリーズ最後となる今回は、栗原良彰と栗山斉による展示です。
栗原良彰は、ユートピア的な東京の中で自分は何をするのか?といった問の中から作品を作り出しています。一見するとTVセットのようなインスタレーションを提示しますが、無意味なデコレーションであることを超えて、そこに社会的な役割が生まれた時にアートになるのでは、と考えます。例えば、今回展示するものの一つにポップコーンが飛び出す装置がありますが、ポップコーンから連想するポップさやエンターテイメントといった要素と同時に、ポップコーンの原料となるトウモロコシの値段があがっている(バイオ燃料として使われるためですが、このままでは「金」になってしまうという危機感)という社会的な現象や、その輸入先としてのアメリカのイメージというつながりがあります。表面的なとっつきやすさの底にある問題提起を感じ取っていただけたらと思います。
一方栗山斉は、蛍光灯やヒューズ、LEDなど非物質的な光や音を使って、知覚の中に新たな空間を作り出します。今回展示する作品は、割れた蛍光管と切れかけの蛍光管を組み合わせたインスタレーションです。それらは照明器具としての役割は終えているにもかかわらず、確かに蛍光灯として存在します。消え行くものの儚さや、曖昧で不確かな存在としての存在のあり方を感じさせる作品です。それぞれの形で、現代社会へのアプローチをしている作品ですので、ぜひ体感していただけたら幸いです。
今回も、11/24〜12/22は1階で栗原良彰、4階で栗山斉の、それぞれ個展形式で展示を行いますが、12/30〜1/19は1階で外からご覧いただく形で栗山斉の展示を行います。
オープニングレセプション: 11月24日(土)19:00〜
[画像: 栗原良彰]
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