アートスペース羅針盤レゾナンスとは、共鳴・共振・響き・反響。また、共鳴状態をさすこともある。物理系がその固有振動数と同じあるいは非常に近い振動数を持つ力により振動させられたとき、振動の振幅が著しく大きくなる現象。アーティスト達が美術大学を卒業して以来、それぞれのペースとスタイルで日本画の創作活動を続ける過程で、事あるごとに衝突してきた問題とは、「日本画とは何か・なぜ日本画なのか」という創作研究の根底に対する漠然とした疑問でした。歴史的見解では、明治時代の開国によって、ヨーロッパから入ってきた西洋画に対して古来の伝統的技法で描かれているものを「日本画」と呼ぶようになり、技法的見解では、墨・顔料等を膠という動物性の接着剤で画面に定着させる技法を「日本画」としたようです。しかし、彼らが日本画の創作研究を今日まで続けてきたのは、伝統や技法を継承してゆくためというよりは、自然界から生み出された美しい素材や、粒子の織りなす奥深い世界にどうしようもなく魅せられてしまったことに他ならないのです。鉱石を砕いて作られた顔料の煌き、様々な表情を見せる墨の艶、強くてしなやかな和紙の肌合、これらの素材に自らの思想や感情を重ね合わせ、日本画の可能性を狭めることなく展開してゆき、一般的な日本画の概念を解き放つことが、アーティスト達の理想とするところです。タイトルのごとく、共鳴し合う想いと各々の作品が皆さまの心にも響いてゆくような発表ができれば、と思っております。
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