フィリップ・マリニグ 「In Situ」

アンスティチュ・フランセ東京
終了しました

アーティスト

フィリップ・マリニグ
50年以上前から、東京日仏学院は、受講生の皆さんは勿論、文化イベントに参加される方々とも単なるサービスの授受を超える関係を営んできました。
実際に、学院と、熱心にそこに通う人々は深い絆で結ばれています。その絆の存在はおそらく、押し付けがましさがない繊細な距離の近さとなって現われており、各々の差異に基づくこの関係は、出会いこそが究極の目的であるという信念を分かち合うことでさらに豊かに発展しているのです。年月を重ねるにつれて、このような暗黙の相互浸透関係が肥沃な土壌となり、そこで日仏学院は生き、成長をとげています。ロマンティックな心の持ち主であれば、これを恋愛関係と呼ぶことでしょう。多分それは間違ってはいません。長期にわたる忠実な関係が、たとえそこに双方が利益を見出していたとしても、利益以外のものに支えられたある種のアンティミテ(親密さ)として現われることがあるからです。
日仏交流150周年はストップ・モーションをかける口実、すばらしい機会をもたらしました。学院はフィリップ・マリニッグに、このアンティミテをとらえ、写真によってそれを表現するよう依頼することにしたのです。様々な年齢層の学院生80名近くがこの企画に参加してくれました。彼らは、東京日仏学院と、更には学院がこの日本で窓口となっているフランス文化・文明との深い結びつきを私たちに明かしてくれています。それぞれの実体験を通じて、ある集団的な感情の具体例を示すことを受け入れこの人々は、このようにして自分自身の歴史と、彼らが選んだこの共同体の歴史を広く知らしめる伝令官になったのです。もとより触れることができないものを具体化するために、彼らはある媒介を援用しました。何らかのものが媒介に選ばれることが大半でしたが、時には記憶の断片、更には人の存在であることもありました。言わば現像液のように働いたこの媒介は、多くの場合明白でしたが、時にはサブリミナルなものだったのです。
フィリップ・マリニグのポートレートは、個々の特異な歴史が集まって、意味あるひとつの総体に変貌するように、それぞれのアンティミテを再現するという、野心的なものです。In situ展は、日仏学院と、多大な友情をこめて学院と共に歩んでくださる方々との間の、絶えず新たに創造され続けている豊かな関係に、ひとつの道しるべを築きます。この展覧会は、慎みの中に、そして何らのナルシシズムもなく、分かち合われることだけを求めている贈り物です。当然、その分かち合いは気取りのないものになることでしょう。それこそが、互いに高く評価しあい、そこから友情と尊敬という巨大な利を得ている人々にふさわしいのですから。

AD

スケジュール

2008年6月3日(火)~2008年6月30日(月)

開館情報

時間
09:3020:00
月曜日は12:00から
土曜日は19:00まで
日曜日は18:00まで
休館日
祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.institut.jp/agenda/evenement.php?evt_id=989
会場アンスティチュ・フランセ東京
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/
住所〒162-8415 東京都新宿区市ヶ谷船河原町15
アクセスJR総武線飯田橋駅西口より徒歩7分、東京メトロ有楽町線・南北線・東西線飯田橋駅B3出口より徒歩7分、都営大江戸線牛込神楽坂駅A2出口より徒歩7分
電話番号03-5206-2500

AD