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榎本敏雄 「薄明の記憶・京都」

Gallery Bauhaus
終了しました

アーティスト

榎本敏雄
東山の稜線が微かに白み始める頃、京の町は盆地特有の一枚のベールに包まれる。動きの止まった空気が薄墨を流した様である。
早朝、鴨川の流れがモノトーンから色付き始める頃、東山沿いの寺院の甍が逆行の光に照らされ、京都の町は眠りから覚めてゆく。この短い時間に金閣寺の鏡池のほとりに佇むと、未だ光を浴びずいぶし銀の様な二層の建物が、瞬く間に闇から金色に立ち上がる。
存在がその輪郭を獲得してゆく朝、また、その逆である闇に沈んでゆく夕刻の一瞬に惹かれつづけてきた。暗闇から浮かび上がってくる、または沈み込んでゆく存在の儚さ、頼りなさの中に無常の存在の美しさがある。その一瞬の陽炎(かぎろひ)を写真に定着させたいと思ってきた。
和蝋燭に浮かび上がる太夫の白塗りの顔、春の嵐に散り急いだ櫻、春雷…。 
金閣、櫻、太夫の写真に流れているテーマは一貫してとても日本的なものであり、モノクロームでしか表現できないと考えている。

スケジュール

2008年4月15日(火)〜2008年5月31日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.gallery-bauhaus.com/080415_enomoto.html
会場Gallery Bauhaus
https://gallerybauhaus.wixsite.com/website
住所〒100-0000 東京都千代田区外神田2-19-14 101
アクセス東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅1番出口より徒歩6分、JR中央線・総武線御茶ノ水駅より徒歩7分、東京メトロ銀座線末広町駅3番出口より徒歩6分
電話番号03-5294-2566
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