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トム・クチンスキ 「事事無碍の世界を歩く」

プロモ・アルテ ギャラリー
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アーティスト

トム・クチンスキ
トム・クチンスキは、1977年ポーランドに生まれる。6年前から日本に在住します。1998年より写真、映像作品に取組む。これまで、雑誌『GRAPHIA』に写真が掲載されたのを始め、クラクフ、ヘルシンキ、ロンドン、広島の映画館や大学において映像作品が公開され、高評を博した。2007年には、第10回「にっぽんー大使たちの視線写真展2007」写真コンテストで審査員特別賞を受賞。
2008年6月に東京で開催される本展「トム・クチンスキ写真展-事事無碍の世界を歩く」では、厳選された66作品が公開される。ヨーロッパ、チベット、日本をはじめ世界各地で収められた作品が旅を彷彿させると同時に、作者自身が有機的体系の中で魅せられ、尊重してやまない「事事無碍」の概念を分かち合う試みでもある。

いわゆる「物事」と「出来事」を理解するとは如何なることなのか?それらの特性、相互関係、「白」と「黒」を超えた統一性を知ることではないか?どうすれば統一性と多様性の視点をまとめる事ができるのか?「理事無碍」という概念は普遍性と特殊性が互いに矛盾し無いことを示している。例えば、「温度-普遍的なもの」と「水-特定のもの」はかけ離れているが、それらは美しい調和を保っている。つまり、普遍的、精神的かつ物質的、肉感的な(特定の)人間、今日、共存できないと思われがちなもの、その両者が揃って最高の状態が生まれるのではないだろうか。

或る東洋思想によると、相互関係を理解する上での究極の段階は、日本で「事事無碍」として知られ、インドでは「インドラの網」に象徴される「露の一雫(ひとしずく)には他の雫が混じり合い、その雫はまた最初の一雫を含んだ露と混じり合っている。」という概念を磨き、浄化することによって得られるとされる。或る一つの「物事」もしくは「出来事」は、その他一切の事物無くしては存在し得ない。森羅万象が草の一葉に委ねられ、一葉の存在が森羅万象を示している。其々が唯一無比の存在である、自立、調和した世界において、絶対権力の必要性は認められ無い。

写真のモザイクを創作しながら、トム・クチンスキは光、形、色彩、その写真がもつ文化、歴史、環境、宗教、認識論、存在論的なイメージ、背景と戯れ「事事無碍」の概念の視覚化に努めている。

オープニングパーティー:6月19日(木)18:00~

スケジュール

2008年6月19日(木)〜2008年6月21日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日
入場料無料
会場プロモ・アルテ ギャラリー
http://www.promo-arte.com/jpn/index.php
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-51-3 GALERIA 2F
アクセス地下鉄表参道駅B4出口より徒歩5分
電話番号03-3400-1995
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