第一生命ギャラリー今回は「VOCA展'98」VOCA奨励賞受賞作家、太郎千恵藏(たろうちえぞう)の個展を開催いたします。
太郎千恵藏は90年代より国内外の美術館で数々の展覧会をおこない、いま欧米で注目されている日本の現代絵画の潮流の中心として村上隆、奈良美智とともに現代アートのブームをつくり、若手作家に大きな影響をあたえています。本展覧会は、太郎千恵藏の6年ぶりの東京での新作個展となります。
「二つのタワー ビルディングの幻と山水」と名づけられたこの展覧会は、雪舟、広重の山水画から太郎千恵藏がインスピレーションを受けた新作の大作風景画の連作を中心に構成されています。2001年9月11日に500mの近距離で最初の飛行機がツインタワーに突入する瞬間を目撃した太郎千恵藏が、気候変動と終わりのない紛争に経済や政治が打つ手をもたない現在、芸術になにができるのか?という問いに答える大作絵画です。
必見は「隅田川 元雅に捧ぐ、あるいはWTC」という4m近い大作絵画で、今年の1月の京都造形大学ギャルリ・オーブでおこなわれた「戦争と芸術II」展で新聞6紙、美術雑誌にて絶賛されました。その作品にはテロによって失われたツインタワーのビルディングが、イリュージョンとして幻想の風景の上に描かれています。911テロに遭遇してから筆を持つことができなくなった画家が、またふたたび世界とつながりを持つきっかけとなる作品でした。そのほかにも、12年前の小山登美夫ギャラリーの開廊記念展のために、太郎が描きおろした初期の大作絵画「経済の法則」(1996)も展示されます。
本展覧会に続き、岡田コレクションから90年代の絵画を集めた「Oコレクションによる空想美術館 太郎千恵藏-ポストヒューマンアーティスト」(トウキョウワンダーサイト本郷にて 8月2日-9月21日)と太郎千恵藏の個展が東京で連続して開催されます。ぜひあわせてご高覧ください。
-オープニングレセプション: 6月27日(金)17:00~19:00
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