太田記念美術館ベルギー王立美術歴史博物館とベルギー王立図書館は、ともに世界でも屈指の浮世絵コレクションを所蔵することで知られています。ベルギー王立美術歴史博物館の浮世絵は、1905年に収蔵されたエドモン・ミショット(1830~1913)のコレクションを中心とするものです。その後も長年にわたって収集が続けられ、現在ではその数約7500点以上におよびます。また、日本初公開となるベルギー王立図書館のコレクションは、19世紀末から収集された、500点を超す浮世絵からなります。
所蔵の点数から見れば、海外には約5万点を所蔵するアメリカのボストン美術館、約2万5000点を所蔵するイギリスのヴィクトリアアンドアルバート美術館のように、ベルギーを上回る規模のコレクションもいくつか見られます。しかし、ベルギー王立美術歴史博物館及び王立図書館のコレクションが優れている最大の特徴は、群を抜く素晴らしい保存状態にあります。浮世絵は色が劣化しやすく、江戸時代に摺られた当初の色彩を保つ作品は稀です。しかし両館の所蔵作品は、出版当初の、そして浮世絵本来の豊かな色彩をよく保ち、江戸の人々の感動を鮮やかに伝えてくれます。
本展ではコレクションの中から、日本初公開作品を数多く含む、厳選された約150点の作品を展観いたします。写楽、歌麿、春信、北斎、広重、国貞、国芳など、数多くの絵師の作品をバランスよく含み、最高のコンディションを保つ珠玉のコレクションをご堪能ください。
[画像: 東洲斎写楽 「四代目岩井半四郎の鎌倉稲村が崎のおひな娘おとま実は楠政成女房菊水」(ベルギー王立図書館蔵)]
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