瑞聖寺アートプロジェクト昔は世界を旅する方法と言えば莫大な富を費やすか海軍に入隊するかぐらいしかなかった。近頃は、英語を教えればいい。
ビクトリア時代の1872から1876年の間に撮影された「先住民族」の写真から着想を得た「Privilege」シリーズは、英語教師という短期労働者達の写真記録作成を目的とし、ソーシャルネットワーキングサービスを介して募った100名以上の日本全国で働く外国人英語教師達のインタビュー及び写真から構成されている。これは、将来存続するであろうか定かではない仕組みを利用している人たちの記録である。
ここで紹介される写真は全て日本製のデジタルカメラに1878年に製造されたイギリス製レンズを組み合わせたカメラで撮影されている。写真はそれぞれ300枚以上の写真を組み合わせて作成されたもので、撮影に20−30分、その後の編集作業に4−5時間の作業を要する。このプロセスを経て生まれて来る肖像は断片的であると同時に真摯な描写である。
同コレクションは今秋ロンドンの自然史博物館に寄贈される予定だが、本展では東京近辺で活動する英語教師の肖像が展示される。
後援: Japanzine, Kathmandu Café, Tokyo VR Studio, Japan
Indies, Mojoprint, SoHo Art Gallery, Metropolis & Tokyo JALT.