池田20世紀美術館アーティスト
伊藤勉黄、北山泰斗、近藤弘明、佐々木正芳、富張広司、難波田史男、福沢一郎、三橋英子、柳沢紀子 他
今回は当館が所蔵する多数の作品のなかから、これまであまりお目に掛けなかった珍しい作品を選りすぐって展示いたします。
まずご案内するのは、スペインの巨匠ダリが、人間の潜在的欲望を前例のない超現実主義の手業で鮮やかに繰り広げる幻想世界です。
その先に広がる地平線には、聖書や神話に発し、神秘と謎に満ち満ちた夜光の輝く「ウィーン幻想派」のハウズナー、フッター、フックスらの一群がたたずんでいます。
その彼方を向こう側へと地球を一気に旋回すると、わがヤポネシアの八州では、日本幻想絵画の先駆者福沢一郎と共に、東西世界を一望する城閣に上って、さまざまな歴史や物語が入り交じる多彩な情景を見渡すことができます。
もっとも間近な一角を見下ろすと、矛盾葛藤の渦巻く現実が佐々木正芳の手によって痛烈にえぐり出されています。一転して、その遙かな遠景に目をやると、対照的に日本画の近藤弘明が現出する幽明な浄土的世界が鮮麗に浮かび上がります。
これら数例を初めとして、夢幻、陶酔、希望、不安、恐怖、解放への希求など、広大な幻想世界の諸相に次々に遭遇し、じかに触れることのできるのが、この芸術の旅です。その格別の味わいを、画家たちの息吹きを感じながら、大いに楽しんで頂きたいと思います。
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