GALLERY SPEAK FORパリをベースに世界各地の雑誌や広告、アートパフォーマンスに参加しているマーク・ニュートン氏は、スケートボード・カルチャー出身らしい軽快なアクティビティと柔軟な発信力で注目を集めてきました。特に人物ポートレートが特徴的で、時に油彩でクラシックに仕上げられた人物画を手がけ、またある時にはビビッドでサイケな色彩感が弾むカラーコラージュで人物が表現されます。
彼のモノクローム表現も実にユニークです。多くの場合、写真を撮って細部を記録し取り組むことになるモノクロームの人物画は、ドットの一つずつで対象が見事に表現されるまで、神経質な時間が費やされていく繊細な手わざによるもの。細部への執着の過剰さを、美しい余白で差し引くバランス感覚こそ彼の醍醐味で、その紙面に定着される人々はみな素顔のまま、「生きていること」に含まれる日常の気怠さや油断、虚心の瞬間を隠さないままに、決定的瞬間として整えられず宙づりにされ、エッセンスとして封印されているのです。
第一線で活躍するファッションデザイナーたちのポートレートを描きおろし、昨年パリで開催した「ポートレート」展も大好評のうちに終わり、さらに精力的な創作活動を展開しているところです。
GALLERY SPEAK FORにおいては今後、彼の世界を2つの個展により紹介することになりました。1つの展示は今回。モノクロームドローイングを35センチ四方のグラフィックなインテリア用パネルとして提案するカジュアルな内容です。過去の代表作から近作まで、彼自身が選りすぐったチョイスがデジタルリプリントされます。2つめの個展は来年はじめを予定。カラー作品やペイント作品を中心に展示いたします。2つの展示を通して、その多彩でユニークなグラフィック世界を複合的に、ライブ感覚たっぷりに愉しんでいただけることでしょう。
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