宇都宮美術館アーティスト
袴田京太朗, 石川順惠, 平田五郎, ワシリー・カンディンスキー, マルゲリーテ・フリートレンダー=ヴィルデンハイン, 丑久保健一 他
当館のコレクションから、4つのテーマで展示します。
(1) 向こうの情景/情景の外
異世界への開口、あるいは向こう側との界面、という絵画の基本的な形式特性に照らして、館蔵の日本近代の作品を見直します。それぞれの異世界を自立させる営為とともに、ひとたび自立させた異世界を相対化し、あるいは異世界とこちら側の世界との閾をそよがせるような表現にも着目します。
(2) 光みちて浄らにて咲く
袴田京太朗の2点の大型彫刻を展観します。それらは空虚と光を孕んで軽く乾いた姿を見せ、浄化や、“煩悩の抜け殻”とでも呼ぶべきものへと見る者の想いを誘うでしょう。他に、イメージの水位での異物を契機とすることで絵画生成の秘められた力について自問するかのような石川順惠の作品や、光に包まれる瞑想的な空間体験が「家」の原型へと帰結する平田五郎の写真作品を出品します。
(3) 晴れやかに み空をわたる
西洋の美術/デザインのセクションでは今回、所蔵するカンディンスキーの油彩画4点をすべて展示します。彼の「抽象絵画」に通底する晴朗さや宇宙的な華やぎ、彼が「メルヘン」と呼んだものについて想いを馳せる好機となるでしょう。バウハウス出身の陶芸家マルゲリーテ・フリートレンダー=ヴィルデンハインの手になる、端正で、寡黙な友人のような趣きをもつ器もあわせて展観します。
(4) 親しい闇
宇都宮ゆかりの美術のコーナーでは、木を素材とした丑久保健一の作品を中心に紹介します。大谷の地、地下の採石場跡を制作の拠点とした丑久保の作品からは、場所や人に固有の闇について、またそれとの共生について、示唆を得ることができるでしょう。
会場: 展示室1
[画像: 袴田京太朗 「野蛮」 (1998)]
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