GALLERY SPEAK FOR古き良き時代のアメコミ・スピリットを受け継ぎながらも、絵画的なアプローチによるポップと、独特なユーモアやアイロニーを提示してきた、日本の「塗コミック」派の流れ。その上に90年代前半、鮮やかに登場して"川幅"を広げた一人が白根ゆたんぽ氏でした。デジタルでなく手描き、欧米風でなく和風の、乾いた笑いを盛り込みつつ、時に現代美術を思わせる深くシュールな魅力にも富んだ彼の作品は、雑誌や書籍の読者はもちろん、エディターやアートディレクターたちのアンテナを刺激し続けてきたのです。東京カルチャーの転換点には、しばしば彼の絵が絡んできたといっても過言ではないでしょう。最近では、真心ブラザースやRIP SLYMEらのCD、DVDジャケットを手がけ、ファン層をますます広げています。
そのデビューから現在まで、彼の歩みを振り返ることで東京のクリエイティブ業界の変遷を別の視点からトレースできるのでは、と考え企画されたのが本展です。第10回ザ・チョイス年度賞優秀賞を受けたレアな作品から、数多くの個展、グループ展で発表されてきた多彩なキャンバス画、コラージュ、立体作品などまで、手描き時代の作品を中心に、ファンがもう一度見て買いたかった"蔵出しの名品"ばかりを白根氏の自薦により構成いたします。近過去へのひとときのトリップと新鮮な再発見に満ちた、絵の「アトリエセール」をぜひお楽しみください。
アート売買市場に新しい風を吹き込もうとする、GALLERY SPEAK FORからの提案「HISTORY」シリーズの第1回です。
初日、ギャラリートーク開催
2009年11月13日(金)19:00(〜19:30)入場無料 予約不要
作品解説=白根ゆたんぽ 聞き手=都築 潤
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