アップフィールドギャラリー幕末から近代へと、日本の歴史が大きく変わる頃、時代の節目に合わせたかのように長崎に日本に初めての写真館ができる。初めて写真に触れることになった当時の人々は「魂が抜かれる」と写真に撮られることを畏怖した。何を恐れたのか、鏡に映ったような自分の姿が動かないことへの畏怖なのか、自分は自身を直かに見る事ができないことへの了解不能な難問だからなのか…。そもそも抜かれる魂とは一体何なのか…。
その後、人々は魂を抜かれることも無く、人生の節目に写真を撮るようになっていく。結婚の証として、すくすくと子供が育っていくことの願いとして、父母への憧憬、戦地へ赴く為の痕跡として。写真館で写真を撮るということは、人の歴史のハレの儀式的な要素として定着していく。今日、誰でもがカメラを持ち,手軽に写真を撮ることができるにも関わらず、敢えて写真を撮ってもらうことのうちには、その儀礼的な意味合いもさることながら、写される被写体になる、撮ることではなく撮られることの快意がある。まして、委ねられた自身の姿の刻印にそれこそ魂が存するような写真になれば尚更に。
寺澤写真館で撮られる写真は生きていること、存在することのへ讃歌のように満ちている。たった2秒と掛からぬシャッターのうちにここまで人を活写できるのかと思わせ、さらにハッピーに肯定された一瞬はいつまでも持続する奇跡となるここの写真館の主の写真は、氏の魂がいつもおおらかにそれでいて繊細に被写体に向かうことの結露として、記録としても、記念としても、今の時を未来へと繋ぐ作品としても素晴らしい写真となる。寺澤写真館はそんな幸せな一瞬を作り出す工房である。ちょっと勇気を出して、私も撮ってもらいたいな、と思わせるに足る夢工房だ。 -桐 羊三
人物撮影の名手、寺澤氏が実践している移動写真館をギャラリーを特設スタジオとして撮影を行います。
企画: 肖像写真撮影 単称、複数も可 要申込、予約
撮影費: 20000円/ 複数カット追加 1カット 15000円
作品展示: 著名人撮影作品、肖像作品 (額装 カラー、BW 20点)
作品販売: 30000円~
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