BankART 1929 Yokohama「なぜ写真を撮り、人に見せるのか」
学校に入ってから、この質問を何度もされました。考え、撮る、それを繰り返して2年が経ち、私たちは卒業を迎えます。
写真は、一見すると一瞬の出来事が写っているようですが、じっくり見ると、写真のなかの世界に長い時間が流れていることを感じます。ぱっと消えてしまうはずのものが、ずっとそこにある不思議。その感覚は、写真にかかわることで得られる大きな喜びのひとつです。そして、そのような時間のゆがみ、不思議について考えることが、写真以外のものごとにも繋がっていることに気づきます。「なぜ表現し、人に伝えるのか」「どのように生きて、人とかかわるのか」
これから、写真の世界に残る者、まったく違う職業を得る者、もとの生活に戻っていく者・・・もともと社会人も学生も混ぜこぜで入学した私たちは、文字通り散り散りになっていきます。しかし、卒業制作で得たものは私たちのなかにずっと残り、かたちを変えながら問いを発し続けます。
早稲田大学芸術学校空間映像科で写真を専攻する2008年度卒業生10人が開催する卒業写真展、「散る満ちる」。ひとつのものが散っていくと同時に満ちてもいくその現場に、お立ち会い頂ければ幸いです。
公開講評会
日時: 3月7日(土) 14:30-17:30
ゲスト: 鷹野隆大(写真家)、林道郎(美術史家)、篠原俊之(ギャラリスト)、竹内万里子(写真評論家)
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