アンスティチュ・フランセ東京タンダンス・フルー(ぼやける傾向?)」は12人の写真家のグループです。型にはまったメディア的なイメージを嫌い、現代の流れに逆らう視点で、フラッシュを浴びる主題の影に隠れて見えないもの、流行の外にあるものをカメラに収めてきました。そんな彼らが個人的アプローチから離れ、一致団結して今までとは異なる写真表現への挑戦に乗り出したのです。それが“Mad In”(狂気の沙汰mad とMade inの掛け合せ)プロジェクトです。イメージのマッチング、アサンブラージュ(寄せ集め)、組み合わせなどの共同作業の結果、クリエイティブで全く新しい作品の形が誕生しました。一冊の雑誌と一本の映画で構成される他に類をみないこの展覧会は、2011年に結成20周年を迎えるタンダンス・フルーの、日本での初めての作品公開となります。
“Mad In”とはいわば一つの挑戦で、短い時間内に、共同で一つの国をテーマとした一冊の雑誌を作り上げる試みです。Mad in チャイナ、インドに続くMad in フランス は写真家集団タンダンス・フルーの最新作です。展覧会では、フランスという風景に対するコンテンポラリーで主観的な一つのヴィジョンが、12人の写真家の視線を通して浮き彫りになります。
また、このMad in フランス 展覧会会期中に、日本を題材としたMad Inシリーズ次回作が制作される予定です。
写真家:パスカル・エマール、ティエリー・アルドゥアン、ドゥニ・ブルジュ、ジル・クロン、オリヴィエ・キュルマン、マット・ジャコブ、フィリップ・ロッパレリ、ベルトラン・ムニエ、メイエール、フロール-エル・シュルン、パトリック・トゥルヌブフ、ジャン-クリスチャン・ブルカール(特別参加)