銀座ニコンサロン(ニコンプラザ内)太平洋戦争中、ガダルカナルやニューギニアなどの南太平洋の島々では、日米軍による激戦が繰りひろげられ、数多くの戦死者を出した。しかし、戦死した日本の兵士たちの7割が、戦闘死ではなく餓死や病死といった悲惨な戦場だったのである。そして今もなお100万人を超える兵士たちの遺骨は、この南冥の地で眠ったまま、いまだ故郷に帰ることすらできていない。戦争を知らない戦後世代が数多くを占める現在では、戦争記憶の風化が年々進み、このような大事なことが何もなかったかのように忘れ去られようとしている。
300万人以上の戦死者を出した先の戦争は、わずか60数年前のことである。この歴史上の大事件がそんなに簡単に忘れ去られ、語り継がれていかない状況は大問題だと思った作者は、このような危機意識を持ちながら、太平洋戦争の激戦の島々を訪ね歩いた。
本展は、プロジェクト「若い世代に語り継ぐ 戦争の記憶」の企画作品として発表するもので、作者は、一人でも多くの若い世代の人たちに見てもらい、戦争の事実を知り、その愚かさ、悲惨さ、そして命の尊さを共に考える機会にできればと願っている。モノクロ約45点。
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