GALLERY SPEAK FOR写真界が東京の「次世代」のヒーローを探し求めていた90年代前半、まるで地下から颯爽と立ち現れたように注目を集めたのが笠井爾示氏でした。ナン・ゴールディンに見出され、荒木経惟氏に感化される形で写真集「Tokyo Dance」を発表後、今にいたるまで、風景や人物の奥にある生々しい"情景"を捉える写真家として、国内外で注目を集めています。
本展は6月11日に刊行する写真集「KARTE」(カルテ)とリンクする内容です。「KARTE」とは、ファッションモデル、竹下玲奈さんを撮影したシリーズ。ファッション誌「GINGER」の竹下さんの連載「Cast」で撮影を担当してきた笠井氏は、プライベートでも彼女と数年間に渡りフォトセッションを重ねてきました。彼女は、プロフェッショナル・モデルという仕事を「人と人が織りなす関係性についての根源的な表現」と捉え、カメラの前で自分の可能性を追求している、と言い、その点で共鳴し合う笠井氏とは、ありとあらゆる距離感でセッションを続けて来ました。このシリーズには、ファッション誌などで見られる竹下玲奈ではない、別種なトーンの彼女の身体性がまざまざと"カルテ"の上に描きとめられており、ひとりの女性を継続的に描く写真の面白さが込められています。
モノクロ、カラー共に大小様々なサイズのプリントを織り交ぜて構成。プリント作品は販売されます。
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