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北義昭 「原始の記憶」

PGI
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アーティスト

北義昭
北義昭がはっきりと「原始の記憶」について考え始めたのは、中南米を旅している頃。

1991年に何かから逃げ出すように日本を出、ヨーロッパからアフリカへ渡り、中南米、アジアと旅して廻りました。旅の途中で出会った、昔ながらの生活をしている人々や風化していく遺跡が、「原始の記憶」について考えるきっかけになったと語ります。

中でも、南米でのインディヘナ(*)の女の子との出会いに強い印象を受けた北は、彼女の表情や瞳には「時代に影響されることのない強い意志が滲み出ていた。人間が受け継いできた記憶の歴史を閉ざすことなく引き継いでいる。」と語り、まるでその記憶を集めるかのように写真を制作しています。

北の写真に写る子供の瞳や風化していく遺跡、動物の表皮、そういった様々な形態で立ち現れる太古からの記憶は、失ってしまったものよりも、受け継がれ、残っていくものの尊さを考えさせられます。モチーフは様々ですが、歴史という大きな流れの中の普遍性を感じることができるでしょう。

*インディヘナ:indígena、土着の人、の意。インディオという言葉に侮蔑的な響きがあることから、現在は先住民のことをナティーボ、プレイスパニコ、インディヘナなどということが多くなってきています。
本展ではモノクロ作品、約30点の作品を展示致します。

スケジュール

2010年7月15日(木)〜2010年8月28日(土)

開館情報

時間
11:0018:00
休館日
日曜日、祝日
入場料無料
会場PGI
http://www.pgi.ac/
住所〒106-0044 東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F
アクセス都営大江戸線赤羽橋駅中之橋口より徒歩4分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅6番出口より徒歩8分、東京メトロ日比谷線神谷町駅1番出口より徒歩8分
電話番号03-5114-7935
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