photographers’ gallery大友真志の一年間にわたる連続個展の11回目。大友は一貫して、自身が育った北海道北広島市周辺の風景や家族にまつわる物事を撮影し続けている写真家です。タイトルの「Mourai」とは、北海道にある土地の名「望来」で、そこは作者の祖父が生まれた場所です。
この連続個展で作者は現在も北海道に暮らす父と母、姉のポートレートや、自宅近郊の風景写真を発表してきましたが、取材地域は徐々に広がりをみせています。本展では二会場を使い、洞爺湖や支笏湖、積丹半島などで撮影された風景写真と、母のポートレートが隣接して展示されます。大友真志によって写された北海道の風景は、一見中心がどこにもなく、見る者をゆっくりと画面のなかに引き込んでいきますが、一方で、母のポートレートはプライベートな関係性を感じさせず、見る者をどこか拒絶するかのようです。親密性と緊張感をあわせもつ大友の写真を、ぜひご高覧ください。
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